40代の展望から見た現状
先日、労働をはじめとした社会参加を真っ向から拒み続けてきた「自称日本一有名なニート」が、
45歳を迎えて体力的・意欲的な限界を迎えて感じたことを赤裸々に書かれた本が出版されました。
そしてこれを引用した「やはり社会的に無責任な人には相応の報いがあるのだ」
というような論調のツイートがかなりバズっていました。
所帯も持たない、会社にも所属しないと体が衰える中年で人生が詰んでしまうのだと。
本の中身は読んでいないので実際にどういうことが書かれているかは分かりません。
無職批判の格好の的として恣意的に消化されてしまった感はありますが、
まあこれが相当バズるということはそれだけその論調に賛同する人が多いということなんでしょう。
これについては責任、あるいは公平とはなんぞやという観点で考えるとかなり深掘りする余地がありますが、
この記事ではそこまで考える余力は無いので表面的で恣意的な部分を取り上げてお茶を濁したいと思います。
つまり、必ず来る「中年時代」を自分はどう迎えるべきなのかということです。
ここでは中年のスタートをいちおう40歳と置きます。
自分がその年齢になるころにはどうなっているんだろうとぼんやりと空想してみると、
まずゲームはさらにやらなくなっているのではないかと思われます。
いまですら話題の新作すらなかなか手が出ないのでこれはもう時間の問題かと。
レトロゲームに手を出す、一緒にやる相手を見つけるなどといった悪あがきは今後数年ですると思いますが、
その成果が芳しくない場合は最悪40歳を迎える前にはもうゲームから遠ざかっているかもしれません。
ただ、ピクミンやテトリスなどある程度特別な地位にあるタイトルがどうなっているかは別の話。
そして相対的にゲーム以外のライフワークであるブログはいまより執筆量が多くなるのではと思っています。
これは別に集中力要らないですからね。むしろ老年になればなるほど知識量の面からアドバンテージがある。
趣味としての地位が向上すれば30代前半のように存続が危うくなるようなこともないのではないかと。
ただし書く内容は良くも悪くも変化してそう。
同様に、ゲームが衰退すればするほど音楽や動画鑑賞などより低燃費で楽しめる趣味の比率は上がっていくはずです。
問題はそれらよりも、web制作をはじめとする何かを作る趣味が存続できるかどうかという点です。
これは実際に40歳になってみないと分からない。
ブログの優先度が上がるかどうかはゲームよりもこの辺との兼ね合いの方が大きいかも。
願望を言えば存続していて欲しいとは思っていますが、
現状この分野は「生き甲斐」と言い切れるような拠り所が無くいまだ承認欲求頼みであるため、
大きな逆風が吹けば続ける意義もろとも消し飛んでしまうリスクがあります。
ひたすら自己研鑽し続けなければ成果を生み出すこともできないので、
この先ちゃんとした成功体験を積むことができなければ存続は危ういと言って間違いではないでしょう。
むしろここまで存続できていることが奇跡なのかもしれない。
その辺が中年になるまでに課せられた課題といったところですが、
まあ強いて言えばそれくらいで基本的な生活様式はぶっちゃけ大して変わっていないのではないかと。
少なくとも直近数年でよっぽど「変わりたい」と願わないかぎりは
40歳になっても相変わらず一人暮らしで勤め先でやることもいまと大差なさそうです。
先日無責任に辞めていった例の同じ会社の先輩で無能な引き継ぎ人員がおそらく38〜39歳なのですが、
あの姿がまさに未来の自分のように思えます。
30歳からの5年間がほとんど変化を起こせていないので、残り5年間も同様ならこれは確定事項かと。
そうなりたくないならいますぐに変化を起こすべく行動する必要があるわけですが……。
その辺はどうするのがベターなのか、いまいち決断する勇気を出せないのが現状です。
一人で考えているかぎり結論を出せない類の悩みなのかもしれない。
まぁでもこうして人生を俯瞰するような視点から直近の暮らしを振り返ってみると、
コロナ禍以降の4年間は与えられた時間の割に無策のまま過ごしてしまったのではないかと後悔しています。
確かにこの4年間で改善したことは多くあるし無為ではなかったと思っていますが、
20代後半のように変化したいという「焦り」がまるでなく、漠然と消化してしまったような感じ。
それだけいまの生活の満足度が高いということなのかもしれませんが……。
まあ、皮肉にも結果的には20代後半の方がから回っていて何も変化できていないんですけどね。
30代になってからの方が合理的で実効性のある改善ができている気がする。
ただし、未来を変えたいといった野望を含む行動は皆無なので「漠然と消化した」感覚があるのでしょう。
とにかく本当にこれで悔いの残らない人生だと言えるのか、もう一度よく考えておきたいものです。