コミケと年越し
2023〜2024年の年末年始は大波乱でしたが、同時に自分にとって大きな転換点だったとも思います。
実は今回の年末は自分史上初めて年越し計画を立てないまま当日を迎えました。
年越しどころか大晦日そのものの計画も白紙だったのですが、
元同僚と毎週開催しているゲーム会の2023年最後の1回でなんとなく年末の話題になり、
「今年はコミケに行こうかなと思ってます」と自分でもそこまで本意でもない計画を口にしてみたら、
「あっ、俺も気になってました!」とたまたま波長が合い2人で行くことになりました。
コミケはコロナ禍以降、入場にはリストバンドが必要になりました。
直前も直前だったので売り切れていないか心配でしたが、メロンブックス八王子店で難なくゲット。
同僚の分も確保して当日は午後入場待機列で合流することにしました。
この時点で自分はコミケに行く理由がぼんやりしていたのですが、
2023年にアニメキャラ推し趣味が再浮上したきっかけになったサークルさんも出展することを知り、
応援の意味を込めてそのグッズを買うことをとりあえずの目的にすることに。
相当混んでいることを考慮して午後入場時間の1時間前に到着することにしました。
自分は新宿駅からりんかい線直通で国際展示場駅から現地に向かうのに対して、
同僚はゆりかもめ東京ビッグサイト駅に到着するためまずは会場に近いビッグサイト駅へ向かうことに。
コミケへの誘導列は国際展示場駅から伸びていて最初はそれにしたがって歩いていたのですが、
どんどん正面入り口から離れていってしまうので「本当にこっちで合っているのか??」と不安に。
そこで同僚と電話してお互いの居所を確認しようとしたところ、
その誘導列はおそらく午前入場組なのでこのまま進むとヤバいかもしれないと指摘され、
列から外れて東京ビッグサイト駅方面へひたすら歩きようやく合流できました。
その後、無事に午後入場待機列に並んでひたすら雑談すること1時間半。ついに東京ビッグサイト内部へ。
入場するときにリストバンド確認のために手を挙げるのが独特ですね。
スタッフは目視確認しているようでしたが、めちゃくちゃ疲れそう。
入場したのは13時半すぎだったと記憶していますが、
同僚は15時には家の用事で離れなければならないということでまず企業ブースへ行き、
その後同僚のリクエストで西ホール屋上と東7・8ホールのコスプレエリアへ。
何やら張り切って本格的なカメラでコスプレイヤーを撮っていました。
自分もついでに撮らせてもらいましたが、スマホのカメラではさすがにちょっと恥ずかしい。
それくらいコスプレエリアは本格的なカメラ小僧が跋扈していました。こういう世界もあるのか……。
同僚は家の用事をギリギリまで延ばし、最終的に15時半くらいになって解散することになりました。
コミケは16時に終わってしまうので残り30分。
さすがに同行者がいると行けなかった推しのブースへ最後に行ってみることに。
同人誌を売っている東1〜6ホールは人もまばらで片付けを始めているブースも多かったですが、
どうにか推しのサークルさんは新刊だけまだ販売していたため入手することができました。
さらにその足で売れ残っているサークルから絵柄が好みなところの新刊を手当たり次第に買い、
とりあえず無収穫は避けたという形。
ただ、本来であればこれがメインの目的になるので若干不本意といえば不本意か。
推しのサークルさんの限定版セット商品は午前中のうちに売り切れていたので、
グッズ目当てでコミケに行くなら少なくとも午前入場は必須でしょうね……。
16時に閉幕し、閉幕の瞬間はそこかしこから拍手が聞こえてきました。
家を出てからほぼ歩きっぱなし、立ちっぱなしだったのであまりにも疲れておりビッグサイトの一角でしばらく休み、
16時半ごろに超絶大混雑のゆりかもめ東京ビッグサイト駅へ。
ただ、混雑していたのは改札までで電車内は(通勤ラッシュと比べると)さほどではありませんでした。
特に意味もなく終点の新橋駅まで行き、ここで年越しをどうするか改めて考えることに。
……とはいえあらゆるイベントのチケットは持っていないし入手できる可能性も無いので如何ともしがたい。
唯一可能性があるとしたら渋谷駅前のカウントダウンですが、
今年は中止するという情報が少し前に出回っているのを知り、完全に可能性が潰れました。
鉄道会社の終夜運転もしない方が優勢になってきているし、もうそういう時代なんでしょうかねぇ……。
この辺はコロナ禍で完全に価値観がひっくり返った印象。
仕方ないので帰宅し、年越しはウルトラワイドモニタでYouTubeの年越し番組を2窓して迎えました。
ひとつはホロライブというVTuberグループのカウントダウン企画、もうひとつはSnow Manのライブです。
どちらも推しでもなんでもなく、とにかく形だけの年越しでした。
自分はかつて年越しを賑やかに過ごすことをかなり重視しており、少なくとも誰かと過ごしたいと思っていました。
今回は完全に一人で年越しをしたケースになりますが、これは物心ついて以降前例がありません。
いままではこういう事態を避けるために立ち回ってきたからです。
しかし、いざこうして一人で年越しするとこういうのも悪くはないかなと思いました。
なんというか、長年の年末年始へのこだわりが消えて憑き物が落ちたような感覚です。
独身の自分にとって年末年始に親戚と会うということは通知表を渡されるような罪悪感との戦いでしたが、
これからはそんなプレッシャーと無理に立ち向かう必要もなさそうです。
勇気を出して一人で年越しをしたという意味では、2024年は年越しの瞬間から大きな転換点になったのでしょう。