塩漬け戦略と機会損失
先週、利確タイミングを誤ったことで数日の塩漬けとなってしまった反省を書きましたが(#07640 / 2024年11月15日)、
今度はエントリータイミングを誤ってさらに深い塩漬けになってしまいました。
うーん、やはり先物取引は難しい。ルールを徹底できない心の弱さを狙われやすいというか……。
ルールを徹底できない取引環境のせいとも言えますが。
今回はビットコインが95,000ドル台をフラフラしており、
そろそろ調整局面かと思うものの確信が持てないのでとりあえず少額でショートインしてみたんですね。
そうしたら市場は思惑の真逆を突き進み、一時99,000ドル台へ。
「いよいよ10万ドル達成か!」と仮想通貨界隈が盛り上がっている中、
めちゃくちゃ空気の読めないショートを打ってしまった自分は冷え切っていました。
少額だからといって軽率にポジションインしてはいけないのはまあそうなのですが、
様子見ポジションインが絶対ダメと言い切れるわけでもなく、この辺は難しいところではあると思います。
それよりも、今回は明らかに上昇相場と分かりきっていたのに軽率に逆張りしようとしたことの方がダメですね。
思い返せばこういう逆張りで煮湯を飲まされきた経験はかなり多いような気がする。
今回は結果的には調整局面だったので、少し待ってからショートが正解でした。
中途半端なシグナル点灯では我慢してポジションを開かない覚悟も必要なんだろうか……。
あと、今回は前回と違って明らかに損切りが必要な場面だったというのも大いに反省すべきところです。
この損切りは何を根拠に判断すればいいのかが非常に難しいところで、
単純に損切りラインを近づければ2022年夏のように負けまくる危険性があるし、
かといって「負けても塩漬けでいいや」では2024年春のように予期せぬ事態に巻き込まれて大損する可能性がある。
どちらも正解であり不正解でもあるため、やはり臨機応変に考えていく必要があろうかと思われます。
ここでひとつの指針として、
「塩漬けを1日するごとに安定して得られる程度の利益を事実上損失確定している」
という考え方はアリなのかなと思いました。
塩漬け中は当然新規の取引はストップするため、利益をまったく得られなくなります。
1日50ドル目標なら、1週間塩漬けすれば350ドル分もの機会損失をしている。
もちろんこれは皮算用を前提としている甘い計算であることは承知していますが、
わかっていてもなかなかできない早期の損切りを後押しする考え方としては有用なのではないかと思っています。
1週間以上塩漬けするよりは、150ドル損してでも早く取引を再開した方が利益を増やせる可能性がある。
というより損切りさえできればそれ以上損することは無いわけです。
とはいうものの、損失が減る方向に傾けばそのまま逆転して利食いできる可能性も出てくるので、
この辺は本当に難しいところです。まだまだ全然取引スキルが足りていない。
あと今回の件を乗り切ったら、ワンウェイをやめてヘッジモードを解禁しようと思っています。
ヘッジモードとは、簡単に言えば両建てができるようになるというもの。
両建てできるようになれば、今回のように少額の塩漬けが発生しても並行して逆ポジションを持てるようになります。
当然、ポジションの合計が許容範囲を超えないように注意する必要はありますが、
機会損失を避けられるという点では有効なのかなと。
まあ先述の損切りを後押しする考えがさっそく棄却されることになるわけですが……。
両建てができないワンウェイモードでも、高騰が分かりきっているならロングを打てば損得を相殺できます。
こちらの方がやっていることはシンプルなのですが、
相殺を目指してロングしたら実はやっぱり下落相場でさらに傷口が広がった……
みたいな事態になるのが怖すぎるのでポジション相殺は心理的にはあまり使いたくないところがあります。
ヘッジモードを解禁したら、その上でポジション分割は積極的に使っていきたいですね。
つまり、部分的にクローズしたり追加でポジションを開いたりして流動的に対応していくということ。
現状は損失を出したら基本的にナンピンするか逆転するまで祈るゲームになってしまっていて、
これではいつ破綻してもおかしくありません。
部分的であれば心理的に損切りもかなりしやすくなると思うので、これは次回確実に活用したいところ。