結婚は人生の墓場か
社会人実質1年目から4年目までお世話になった人から久々に連絡が来て、少しやり取りをしていました。
この方は自分が社会人デビューした直後にチームメイトになった先輩で、
ひとまわりほど歳上の、人の良い2児の母親です。
当時の会社はドがつくブラック会社で深夜残業は当たり前、
繁忙期は日付を超えることすら当たり前になるような圧倒的な仕事量に加えて、
なぜかそれを長い朝礼や謎の課題などで妨害してくる上層部など、あらゆる理不尽が詰まった職場でした。
仕事のできない人、ミスをした人に対するイジメも横行しており、
それによって精神を崩壊した人は数知れず。女子社員が目の前で泣き叫ぶ様を何度も見てきました。
そんな地獄で自分が本当の意味で壊れずに済んだのはこの先輩がいたおかげだと認識しています。
何事も話しやすく相談にも乗ってくれ、学生時代に圧倒的コミュ障だった自分をほぼ一人前に育ててくれました。
ある意味で社会人としての基礎を作ってくれた人で、本当にその点は感謝しています。
先輩はこの春に初孫が産まれたそうで、それがいまの一番の生きがいだと言っていました。
そこから自然と「あんたは結婚しないの?」と結婚観の話になりました。
そこでブログでも年間通して書いてきた
「もしかしたら独身の方が幸せになれるのかも?」と考えているということを率直に話してみたところ、
意外にも全面的に同意されました。
結婚は人生の墓場というのは嘘じゃない。結婚で幸せになるのって実はかなり難しいんだよと。
「あたしは結婚も子育ても試練だと思ってる笑」と言っていました。
それが真実かはさておき、こういう既婚者の率直な気持ちを聞く機会は滅多にないので非常に考えさせられます。
「結婚は人生の墓場」というのは結婚できない独身が正当化のために使う言葉という印象がありましたが、
軽率に結婚すれば実際に取り返しのつかない「墓場」へと辿り着いてしまうのでしょう。
一方で、「でも恋愛はした方が良いよね」とも言われ、これもおおむね同意見です。
やはりパートナーがいた方が良いというのは事実。
ただ、女子はたいてい結婚願望があるので「恋愛はしたいが結婚はしたくない」というのは無理がある。
自分も昨日は誕生日恒例の寿司屋で豪遊をしてきましたが、
一人でいるとそういうことをすればするほど虚しくなってしまうというのも偽りない気持ちとしてあり、
やはりリアルを真っ当に楽しむためにパートナーは「前提」なんだろうなと改めて思います。
独身というのは抜け道のような生き方なんですよね、結局。
ネットコンテンツがあまりにも充実しすぎていて抜け道の方が王道のように錯覚することはありますが、
なんだかんだで駅前に行けばカップルや親子連れで溢れているわけで。
親族で唯一結婚を催促してきた祖父が今春に亡くなったことによって、
今年は年間を通して生涯独身を積極的に受け入れる方向に一気に舵を切った一年だったと思います。
しかし、本当の本当にそれで良いのかについては、
今回の既婚者のリアルな意見も汲みつつ再度考えてみる価値はありそう。