最先端に飛び付けない
数日前、ビルドできない現行CMSの後継として「Nuxt Content」が有望だという話を書きました(#07728 / 2025年02月11日)。
ただ、いろいろ試行錯誤した結果、実際にはあまり有望とも言えない現状が明らかに。
前回、Nuxtを断念した理由はバージョンアップ直後でノウハウが転がっていないからでしたが、
今回は同じことがNuxt Contentで起きました。メジャーバージョンアップはなんと先月末ということで、
現行最新のver.3は生まれたてほやほやです。
こうなると、まずChatGPTと二人三脚で行うプロンプトエンジニアリングはかなり難しい。
ver.3で作るのは難しいのでver.2以前でということになるのですが、
Nuxt Contentは結構マイナーらしくそもそもバージョン関係なくノウハウが転がっていない。
これでは自分みたいにサクッと作って長期運用したいズボラなユーザーはついていけません。
Nuxt ContentやNuxt Studioは画期的で面白い技術だと思いますが、
さすがにこの現状は開発やその後の保守運営で苦しむことが明白なので、断念せざるを得ませんでした。
そこでさらに掘り下げてみると、「Astro」というフレームワークを発見。
これはアイランドアーキテクチャと呼ばれる技術によって作られており、
コンポーネント単位でそれぞれ別のフレームワーク、つまりReactやVue.jsなどを柔軟に使える特徴を持っています。
そして、AstroもMarkdownを直接読み込むルーティングに対応しているため、
特定のフォルダにMarkdownファイルを格納するだけでそれを表示することができるもよう。
要するに自分が作ろうとしているブログなどに適しているというわけですね。
Nuxt Contentにしろ、Astroにしろ、テンプレートを改造して形だけ整えることはできると思います。
実際、表示してみるだけなら本当に爆速で実現できました。
ただ、それを末永くメンテ・機能追加していけるかと言われると……。
10年後、それらの技術が衰退している可能性の方が高いのではないかと思ってしまいます。
結局のところ、可能なかぎりミニマムなところから設計してオリジナルのCMSを作った方が長期的にはいいのかなと。
APIとフロントエンドを別々に作る方法が遠回りのようで実は一番手っ取り早いのかも。
そうなるとNext.jsで作ってしまうのが無難だという話に立ち戻ってくるわけで。
地盤がしっかりした技術でないとAIに訊けないというのもあり、
AI以前よりも新しい技術に飛びつきにくくなっている側面はかなりあると思っています。
面倒ですが、基本設計からちゃんとやってみましょうかねぇ……。