積み方のさまざま
購入以来ちまちまとプレイし続け、いつの間にか累計150時間に達している『テトリスエフェクト』。
自分の中ではかなりのロングブームになっていていまだ終わりが見えません。
そんなテトリスエフェクトですが、従来から2つの不満がありました。
ひとつはせっかくスタイリッシュなデザインを実現しているのに、
エフェクトモードのスキンが固定であること。
『ルミネス』みたいにレベルアップごとにスキンを変更してくれればかっこいいのに……。
もうひとつは事実上のエンドコンテンツとみなされていたマスターモードも、
結局レベル30で一区切りで強制終了されてしまうこと。
クラシックテトリスみたいにエンドレスで継続する仕組みにすれば面白いのに……。
この2つの小さな不満(わがまま?)ですが、
いつの間にかそれを実現するモードが新たに加わっていることに今更ながら気づきました。
それは2021年のコネクテッドアップデートで追加された「スコアアタックバトル」です。
これ、対戦モードなのでオンラインは潜りたくない自分には無縁だと思っていたのですが、
普通にローカル対戦やCPUとの練習もできるんですね。
そしてやってみると、レベルアップでのスキン変化も限界を超えたエンドレスも実現しているという。
エンハンス社はしっかりニーズを把握していたということなのか。おみそれしました。
先日おもしろさを再発見した「クラシックモード」もそうですが、
ここに来てやり込みテトリスの幅が急に広がってやりたいことが増えています。
というのも、各モードで求められるスキルは全然異なるということに改めて気づいたからです。
例えばクラシックモードは以前も説明した通り降ってくるテトリミノが完全ランダムなので、
特定のテトリミノが来ることを前提とした積み方ができません。
そのためモダンなルールで慣れた積み方とは違うやり方を模索する必要があります。
他にもDASチャージ(高速に横移動するテクニック)などクラシックだけの技術もいろいろあります。
モダンなルールのテトリスはどれも一緒と思われるかもしれませんが、これらもかなり異なります。
例えば「マラソンモード」や「スコアアタックバトル」の前半は
決まったライン数でいかにスコアを稼ぐか、という競技です。
これはつまり、なるべく少ないライン数で多くスコアを稼ぐ手段が優遇されるということ。
具体的には、テトリスと言えば4列消しですがこれらのモードではT-Spin Doubleが優先されます。
4列消し1回よりもT-Spin Double2回の方が圧倒的にスコアが大きいからですね。
なのでこれらのモードでハイスコアを目指すなら T-Spin Doubleをたくさん作る積み方を習得する必要があります。
これは一般的な4列消しを前提とした積み方しか知らない人にはなかなか難しいです。
純粋な対戦(Zoneバトル)も基本的にはT-Spinが優遇されているので似たような積み方になります。
『ぷよぷよテトリス』の上級者同士の戦いはだいたいT-Spinの応酬です。
40ラインを消すまでのタイムを競う「スプリントモード」は逆に4列消しが優先されます。
とにかく「早さが正義」なので積み方の工夫よりも操作精度の高さが求められます。
具体的には、各テトリミノを最速最短で指定位置に持っていくコマンドを覚えることですね。
例えば左から2番目の位置に落としたい場合は、「左左左」と入力するよりも
落ちてくる前に左を押しっぱなしにして一番左に持っていってから右を1回押す方が早いです。
ほとんどの置き方は最適化すれば2回以下のボタン押下で持っていけるので、
まずは3回押しから卒業することが求められます。
それに慣れたら次は予約入力ですが、自分はまだその領域に達していません。
スプリントモードはハードドロップしないと落ちないので純粋に操作の速さを競うのに対して、
「マスターモード」は何もせずとも次々に降ってくるので処理速度の速さを競うものです。
最初から落下速度が無限大なので、
他のモードと違って中央からの「転がし」で指定位置に持っていくしかありません。
中央が窪んでいるとそこで引っかかってしまって動かせなくなってしまうため、
そうならないような積み方が求められます。
その代わり、基本的には消したライン数で競うモードなのでスコアを気にしなくていいのは気楽。
とにかく生き残りさえすれば1列ずつ消してもいいわけですからね。
まあ、超上級者になるとマスターモードでもハイスコアを狙っていくようですが……。
「スコアアタックバトル」の後半もマスターモードみたいに高速化するため、
同じような技術が求められます。しかもこちらはM30の限界を超えてさらに早くなるという。
執筆時点ではレベル35が人間の限界と言われています。
自分はいま、マスターモードに夢中でこればっかりプレイしています。
しかしそれぞれのモードで求められる技術が全然違うので、
同じモードばかりプレイしていると他のモードでの立ち回りがおぼつかなくなってしまいます。
試しにスプリントをプレイしてみたら予想以上にボロボロでびっくりしました。
対戦で求められる積み方(DT砲とか)も久しく積んでいないので忘れてそう。
マスターモードで世界100位以内の目標を達成したら他のモードも鍛錬したいですね。
こう考えると、テトリスはまだまだやることがたくさんある奥深い世界なんだなと思わされます。
小学1年生の頃にゲームボーイ版テトリスと出会って以来長く長くプレイしていますが、
ここまでくるともう一生飽きないんじゃないかと思ってしまいます。