Chrononglyph

#7825

キャラデザに必要な欠点

今日の出来事創作の姿勢

正月のセールで60巻までまとめ買いしてゴールデンウィーク最終日に解禁した『ONE PIECE』カラー版ですが、
あっという間に50巻まで来てしまいました。1日2冊以上消化している計算になります。
やはり偉大なる航路突入〜ウォーターセブン編までは激烈に面白いですね。
ちょうどこの辺が思春期真っ只中ということもあって思い出補正も相当あるのでしょう。
この作品が同一作者でいまだ連載中というのが驚きです……。


ところで話は変わりますが、今年は唯一の年間計画ということもあって創作がかなり進んでいます。
「進んでいる」というのは例年との相対的な話で、実際にはまだ1文字も進んでいません。
しかし世界観設定は過去20年が完全にお遊びだったということを認めざるを得ないくらい、
今年は明確に細かいところまで掘り進んでいます。


ブログとほぼ同じ歴史のある創作ですが、
これまでは基本的に「うちの子」のプロフィールを充実させることが主なタスクでした。
それを思春期にある程度確定させたことはそれなりに意味はあったと思っていますが、
ストーリーに関わるような掘り下げは本当に表面的な思いつきをメモする程度にとどまっていました。
では、この意味において適切な「掘り下げ」とはどういうことを意味するのか?
それは、キャラクターたちにとっての「課題」、言うなれば「弱さ」や「負の側面」を設定することだと思っています。
考えれば考えるほど、キャラクターメイクにおいてそういう障壁は欠かせないように思う。
それが本人の内的な問題なら弱さや欠点、外的な問題なら「敵役」などが必要になるということになります。
「うちの子」は自分にとって要するに愛娘みたいな存在で、非常に神聖性の強い概念です。
完全無欠で八方美人にできるならそうしたいと思うのは人情でしょう。
しかし、そうしてしまうとストーリーメイクがあっという間に行き詰まってしまいます。
現状はそうした掘り下げがまだ不十分なので世界観設定の輪郭がぼやけているような状態です。
キャラクターもいまのところ「絵」でしかありません。
しかし、適切に課題を設定すれば命を吹き込むことができるのではと予感しています。


『ONE PIECE』の秀逸なストーリーテリングは魅力的な悪役に負うところが大きいと思っています。
この漫画は魅力的な悪役が登場しますよね。
ドラム王国編の「ワポル」、エニエス・ロビー編の「スパンダム」などは、やりすぎなくらい露骨な悪役として印象的です。
しかし彼らのおかげでキャラが暴れ回る大義名分を得て、それによって痛快で魅力的なストーリーが実現しているわけです。
またキャラの弱さや欠点についても、結果的にそれがそのキャラ以外の個性を際立たせていることがあります。
たとえば「悪魔の実」の能力者は強いが泳げないという設定のおかげで、
水難のシーンでは非能力者が能力者を救出するという役割によってスポットを当てることができます。
この辺は本当によく考えられているなと感心します。
個人的にこの作品はウソップがいなかったら魅力は半減すると思っています。
バトルものでは強さのインフレは宿命ですが、
かといっていつも化け物じみて強いだけのキャラ「だけ」ではコントが成り立たないというわけですね。


自分が作りたい世界はバトルものでも勧善懲悪でもないし、いまのところ寓話でもありません。
そのため魅力的な悪役や露骨な「弱さ」が絶対必要かと言われると微妙なところですが、
一方で登場キャラみんなが完全無欠ではなんにも面白くないというのは認めざるをえないところで、
キャラにいかにして「課題」を与えるかどうかというのは目下の課題になっています。



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