お手軽ローグライクの到達点
あらゆるゲームが鳴かず飛ばず、そろそろゲーマー人生もおしまいか……
などと思っていた矢先のNintendo Switch 2発売で『マリオカートワールド』が予想以上に面白いことにより、
ひさびさにゲームをするという習慣が戻りつつある自分ですが、
実はSwitch 2発売直前にもうひとつ衝撃的なタイトルと出会っていました。
それは『Balatro(バラトロ)』というローグライクカードゲームです。
このゲームはいわばローグライク形式のポーカーです。
定められた役を作ると、その基礎ポイントにカードの点数を加えて合計点を計算します。
これを規定回数内に目標点数を突破したらステージクリア。突破できなかったらその場でゲームオーバー。
このゲームはトランプカード以外にも、常駐型でさまざまな効果を持つ「ジョーカー」、
1回使い切りだがカードを変化させる等の強力な効果を持つ「タロット」、役の基礎ポイントを上げる「惑星カード」、
アンティ(3ステージ)ごとに1個しか存在しない永続効果を持つ使い切りアイテム「バウチャー」などがあり、
プレイヤーは所持金を使ってこれらを買ったり売ったりして自分のカードを強化していきます。
基本的には5枚まで持てる「ジョーカー」でポイントアップを狙っていく戦略をとることになります。
たとえばジョーカーには「スペードをスコアする(出す)と7倍」のように倍率を上げるカードがあり、
これを持っている状況下ではとにかくスペードを役に絡ませるのが重要ということになります。
そしてタロットには選んだカードを3枚までスペードに変化させてしまうカードも存在します。
これを使えばジョーカーとシナジーし、より高倍率の点数を出せるというわけですね。
こういうふうにジョーカー同士の相互作用とトランプやタロット等の立体的なシナジーを狙っていくと
指数関数的にスコアが伸びていくため、うまくハマるとめちゃくちゃ爽快感があります。
全8ステージ構成で最後のボスを突破するとクリア。
初期条件が微妙に異なる「デッキ」で、徐々に条件がキツくなる「ステーク」をクリアしていくやり込み要素や、
型破りな条件で戦う「チャレンジモード」などのクリア後のお楽しみも豊富です。
クリア時に持っていたジョーカーにはステークのシールが貼られ、
すべてのジョーカーで最高難易度の「ゴールドステーク」のシールを貼るというとんでもないアチーブメントもあります。
これは統計上、達成者は全ユーザーの0.1%未満だとか……。
自分は2024年08月に任天堂の公式ライブ放送「Indie World」で存在を知り、
この時点で面白そうだなとは思っていましたがすぐには買いませんでした。
その後、「Apple Arcade」(ゲームのサブスクサービス)でリリースされることを知り、
まあ実質無料だしということでとりあえずダウンロードしておきスマホの片隅に置いておきました。
それを先々月末ごろに何気なく手を出し、最初のプレイでは面白さは見出せなかったのですが、
2回目のプレイでアンティ6くらいまで粘ることができ、
そこで出会ったジョーカーの型破りな効果の数々にすっかり虜になってしまいました。
最序盤のプレイで出会った中で印象的だったのが「ショートカット」。
これは持っているとランク(トランプの数字)が1つ飛んでもストレートが成立するようになります。
たとえばA-Q-10-9-7という組み合わせでもストレートになるわけですね。
やってみるとわかりますが、これはストレートの成立確率を飛躍的に向上させます。
ほぼ毎回ストレートを出せるのでそれに依存したビルドができ、特に惑星カードで役強化しておくと非常に強いです。
「ブートストラップ」は所持金5$ごとに倍率に2を加えます。
これは、お金をひたすら稼ぐ専用ビルドを構築するとかなり強いです。
このように所持金やデッキの内訳、タロットの使用状況など、特化ビルドを求めるジョーカーも少なくありません。
こういうカードが序盤に来て、かっちりシナジーする他のカードも来るとテンション上がりますね。
たとえば「クラウド9」というカードがあります。
これはラウンド終了時、デッキに残っている「9」の数だけ所持金が増えるというものです。
普通に使うと最大4$しか増えませんが、このゲームはカードを複製したりランクを上げたりすることができるため、
もしも「9」の量産に成功すると大変なことになります。
「9」を量産してしかも「クラウド9」「ブートストラップ」両方所持するのはそう簡単ではないですが、
もし実現したらかなりのシナジーを発揮してくれそうでワクワクします。
空き時間にサクッとできるボリューム感ということもあり、いまの自分のプレイスタイルにもマッチしています。
そのおかげもあって、最近にしてはかなりハマっている部類です。
いまはブラックデッキ以外の基本デッキでホワイトステーク(最低難易度)を一通りクリアして、
ブルーデッキでグリーンステークに挑んでいるところです。
グリーンステークは通常よりも目標点が大きい高難易度モードで、これのアンティ6がなかなか突破できません。
ちなみに余談ですが、去年Apple Arcadeで買ったものの
今年の05月25日に改めてiOSの買い切り版を買い、今月からはこちらでプレイし直しています。
Apple Arcadeは内容に関わらず配信停止になれば起動できなくなる制約があるため、
継続可能性があって買い切り版があるのなら実績が進んでいないうちに買ってしまおうという判断です。
買い直しの際、どのプラットフォームで買うかはかなり迷いました。
実は先月のアチーブメントの話を書いたのはまさにこの『Balatro』で迷っていたからです(#07828 / 2025年05月22日)。
最終的にゲーム内容が電車などでもサクッとプレイするスタイルにマッチしていることと、
アチーブメント機能があることを考慮してiOS版の購入に踏み切りましたが、
今後たとえば配信需要があるなどSwitch版を買う理由を見出した場合は重複購入するかもしれません。
基本的には面白いゲームはSwitchに集約するというポリシーもあるので、いずれ買うことにはなりそう。
にしてもこのゲーム、純粋にとっつきやすい上にボリュームや各要素が驚くほど噛み合っていて面白いです。
個人的には『Slay the Spire』以降のローグライクブームにおけるひとつの到達点と言えるかも。