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#8155

執筆時間のインフレ

執筆時点でこのブログの累計文字数は約1328万文字で、1記事あたり約1,628文字となっています。
実際には、平時では1,000文字を目指して書き、筆が乗ったら書けるだけ書くというようなスタイルです。
そのスタイルで書くと結果的に平均1,600文字前後に落ち着くという感じですね。
年別で見ると2007年にはすでに現在と同じくらいのボリュームになっていて、
社会人以降は年によって上振れ下振れが若干ありますが、おおむね60万文字/年をキープしている状況です。
つまり、このブログは文章量だけで見ると19年前からあまり変わっていません。


しかし近年、実はブログにかける時間というのはかなりインフレしている実感があります。
macOSのスクリーンタイム計測によると、1本あたり1時間半〜2時間程度かかっています(あくまで推定値)。
昔のブログ執筆時間については記録していませんが、体感で1時間もかかっていなかったはず。
文章量が増加傾向だった2011、2012、2019、2020年などの例外を除くと、
おおむね30〜45分くらいだったんじゃないかと思っています。
少なくとも最初期は随筆でさえ1時間半もかけていなかったはずで、
まして通常記事に時間をかけるという発想は無く、なんというかもっと乱雑に書いて投稿していました。
だからこそその頃は1日2本以上投稿といういまでは考えられないスタイルが成立していたわけです。


文字数は増えていないが執筆にかける時間は延びている。
それをもって「質が上がっている」と考えるのは軽率というものですが、内容が変化してきているのは確かです。
黎明期は「日記」としてスタートしたので、その日のことを書くのが当たり前でした。
しかしいまはどちらかというと「随筆集」みたいなスタンスで書いているような気がします。
そしてこれは何か転機があって明確に分断しているわけではなく、
黎明期も随筆的な記事を書くことはあったし、いまも日記的な記事を書くことが根絶したわけではありません。
ただ、両者の比率は明らかに変化してきている。


日記はあったことを書くだけなので、極論そこに思想めいたものはありません。
なので特に何か考えなくても書くことはできる。
ただし、日記を書くためにはブログ執筆以外の活動がある程度充実ないし進展している必要はありそうです。
一方、随筆は思想の「タネ」みたいなものさえ見つけられれば、それを膨らませて記事にすることができます。
ブログ執筆以外の活動進捗が皆無でも書ける反面、タネを膨らませるためにはしっかり考える必要があり、
また毎日同じ結論にするわけにもいかないのである程度の思想的進展が必須になり、
そのためにはかなり頭をひねる必要がありそうです。そもそも適当な「タネ」が見つからないことも多い。
昔は後者のような書き方については相当未熟だったし人としても未熟だったので、
こういう書き方はちょっと油断すると愚痴や批判などのネガティブな結論に着地することも多かったように思います。
しかし長年書き続けてきた結果、興味深い議論を自分なりに距離を取って思考することができるようになってきた。
まあ他者の批評を通過していないので客観的にこれらが妥当なのかは知りませんが、
少なくとも自分個人は近年のブログ上の議論はかなり有意義に進展してきているように感じています。
ブログというプラットフォームが、自分の思考を発展させるための足場として機能している実感がある。
その実感も見える化されるので、RPGでいうところのレベリングに近い感覚です。


そこへ来ると近年、10代から続けてきた趣味はどれもこれも限界を感じてきていて、まるで進展していない。
短期で興味を持てることはありますが、「2週間の壁」を越えて取り組み続けられる活動はもはや稀です。
特にコンシューマーゲームなど若者向けの娯楽は長期的に見ると存続はかなり危ういのが実情で、
これはそう思うようになった2022年からいまのところ一度も覆っていません。
今後どうなるか分からないし、変な先入観は持つまいと思っていますが……なかなか糸口が見えていない状況です。
それをもって、最近は「趣味そのものが減退した」「加齢で生活エネルギーそのものが落ちている」
というようなことを認識するに至りました。


が、よくよく思えばゲームをしなくなった代わりに2時間/日も時間をかけてブログを書いているではないかと。
つまり自分はいま、若者向け文化を卒業してブログをメインの趣味とするフェーズに入りつつあるのかもなぁと。
こうなることは想定していなかったわけではありません。
昔から定年を迎えたらブログ専業になるんじゃないかとぼんやり考えていたのですが……
40歳になる前にその段階に突入するというのはさすがに考えていませんでした。
まぁでも、定年前までゲームをするのが自然かと言われるとそれもどうかとは思うのでこんなものなのかもしれない。


ブログを中心に据え、それ以外を切り捨てる生活は華が無いと言ってしまえばそれまでです。
なんというか社会から隔絶された、隠居生活みたいなイメージがある。
しかしそれはポジティブに言えば活動の一切を社会に依存せずに自立しているということでもあります。
ゲームにしろ動画サイトにしろコンテンツを食い潰す活動は長い目で見るとコンテンツが枯渇したり、
トレンドが自分の価値観と食い違ったりしてうまく消費できなくなったりと意外とうまくいかないものです。
しかもそれは社会の潮流によって変化するものであり、個人はどうすることもできません。
ブログ活動はいちおうクリエイティブな部類なのでそういう消費活動における悩みとは無縁です。
人生単位の長期活動という観点では、実はブログは結構有望な活動なのかもしれない。


若者文化を切り捨てるにはさすがにまだ早すぎるとは思っていますが、
青年期から中年期の過渡期において、今後何を軸に生きていくべきかというのは折りに触れて考えることになりそうです。



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