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#7029

中途半端を武器にする

経験から言って、ある作業に取り掛かる場合、
連続した日に少しずつ取り掛かるのと毎週決まった曜日だけ着手するのとでは
明らかに前者の方が作業効率が良く、また意欲的に取り組むことができる傾向にあります。
心理的には、前日にやったことは翌日も取り組みやすいのでしょう。
ただし、それを日課として定着するためには多くのハードルがあります。
当然ながら、必ずしも毎日同じ作業に時間を割けるとは限らない。特に社会人の平日。
何らかの理由があってある一日だけは作業をできなかったというケースが出てきます。


1日サボると、翌日その作業に取り組むための心理的ハードルは一気に上がります。
ここで、「1日サボってしまったから今日は2日分頑張ろう」などと意気込んでしまうとアウト。
ただでさえハードルが上がっているのに作業量を2倍にしたら、
ますます着手しがたくなってしまいます。
当然、そこでもしまたサボれば3日目はさらに心理的ハードルが上がります。
こうしていわゆる「三日坊主」が完成するわけですね。


なので何らかの理由で間が空いてしまったときは、
復帰初日のタスク量を心理的ハードルの高さに反比例して大きく減らしてやるべきなのです。
でも、これはちゃんと意識していないとなかなかできません。


自分の長年の計画信仰で失敗したなと思うのは、計画の修正をしようとしなかったことです。
つまり、一度タスクとして計画を立てたらその日はそれをやるのが正しい、という理念があった。
特に昔は、当日になって初めて計画がズレていたことに気づいても、
とにかく計画は遂行すべきで、遂行できなければ当日の自分が悪いと考えていました。
しかしこれは大きな誤りです。
そもそも計画というのはズレていることの方が多い。
当日になってそれを軌道修正するというのは、計画実行の上で欠かせないプロセスなわけです。


これは間が空いてしまった翌日に計画を見直す際にも非常に重要な考え方です。
例えばまだサボっていなかった二日前に、「明日はこれをやろう」と思って計画を立てた。
ところが前日はそれをできなかったので、計画は延期されて今日のタスクになったというケース。
このとき、滞りなく作業できていた二日前の自分と、
一日サボってしまって心理的ハードルが立ち塞がる今日の自分とではすでに状況が違うわけです。
にもかかわらず、二日前に設定したタスクをやらないといけない、と考えるのはおかしい。
当日の自分の状況に則してタスクを考え直すべきです。
これができるかできないかで、日課としての作業を継続できるかどうかがずいぶん違うと思います。


この考え方は、例えば夏休みなど長期計画にも応用できるのではないかと思います。
ただ淡々と機械的に計画を組むのではなく、
その日の状況に応じて緩急をつけたスケジュールを組む。
当日になってタスクを増減できるようにある程度余裕を持った長期計画を立てておく。
もちろん「他人」が絡むタスクは日にちを動かせないケースも多いですが、
ことプライベートなタスクにおいては当日に修正できる余地を与えることは重要なのではないかと。



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