Chrononglyph

#7081

1900年の伝統

今日の出来事府中

実家から戻ってきた昨日、朝の04時ごろ自然に目を覚ましたのですが、
まもなく大きな太鼓の音が聞こえてきました。
身バレ防止のために住んでいる場所のことはあまり書かないことにしているこのブログですが、
自分は多摩地域の府中駅の近くに住んでいます。
そしてこの地域ではゴールデンウィークの期間中に「くらやみ祭」というお祭りが開かれます。
新型コロナ禍では3年連続で中止となっていたため今年は4年ぶりの開催となり、
自分が上京してから初めての開催です。


もともと府中駅近辺はかつての武蔵国の中心地であり、長い長い歴史を持っています。
国府が成立したのは大化の改新(645年)のころとされていますが、
中心地にある大国魂神社はさらに遡り、建立されたのはなんと西暦111年と伝えられています。
その大国魂神社の年に一度の例大祭が「くらやみ祭」で、
昔は街灯も何も無い真っ暗闇の中で神輿を担いだのでその名前があるそうです。
いまでこそ街灯はあるので真っ暗闇というわけではないですが、日没後に担ぐのは変わりません。
現代も祭りの形式等は基本的に形を変えずに継承されていて、
コロナ前の時代は80万人の人が訪れていたそうです。


05月05日の夜に神輿が本殿に運び込まれることを「オイデ」、
翌日早朝に神輿が町内を巡ることを「オカエリ」とそれぞれ呼んでいるそうで、
6つの神を祀る大国魂神社の重要な儀式だそうです。
自分はお祭りのほとんどは実家帰省中のため見ることはかないませんでしたが、
05月05日の夜に帰ってきたので冒頭に書いた通り「オカエリ」の儀式には遭遇したというわけです。


しかし朝の04時に太鼓を打ち鳴らしながら町中を歩くなんて、
現代ならうるさい人がクレームを入れそうなものですが……。
1900年続いている儀式なので町民はそういうのも受け入れているのでしょうか。
とはいえ実際には耳を塞ぐほどめちゃくちゃ大きな音ではありません。
窓ガラスはガタガタと震えていましたが、部屋の中まで届く音量はそれほどでもないですね。
選挙カーのウグイス嬢の叫び声の方が100倍うるさいです。


家の前を通ったのでベランダからちょっと眺めていましたが、
意外なのは結構若い人たちがお祭りに参加していることでした。
太鼓を打ち鳴らしたり、声を出したり、行列を歩いている人たちはみんな若い男子たちなんです。
こういう伝統芸能ってあんまり若い人には興味を持たれないイメージでしたが、
くらやみ祭はちゃんと現代の若い人にも伝承されていてすごいなあと思います。
あるいはちょっと高めのアルバイトなんだろうか……。
いずれにしろ、1900年続く伝統を今更絶やすわけにはいかないというプレッシャーもあるのでしょう。


あと、05月05日の真夜中に駅に着いたときは駅周辺に大勢の香水臭い若者がたむろしていて、
渋谷ハロウィンみたいにいたるところがゴミだらけでした。
が、翌日に駅に行ってみるとそのゴミは全部綺麗に片付けられていました。
府中駅は常時ゴミ拾いスタッフがゴミを拾っていますが、そういう人たちが相当頑張ったのでしょう。


ゴミ拾いにしろ太鼓叩きの若者にしろ、
府中市を象徴する1900年の伝統を絶やすまいという努力が垣間見えて少し嬉しかったです。
いつかは帰省タイミングをずらしてくらやみ祭を最初から最後まで見てみたいものですね。



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