Chrononglyph

府中

#7445

くらやみ祭初体験

今日の出来事府中

西暦111年05月05日に建立されたとされる武蔵国(関東地方)の総社、大國魂神社。
大化の改新の頃から武蔵国の中心地だったこの神社では、
年に一度の例大祭で「くらやみ祭」と呼ばれるお祭りが現代でも催されます。
現代ではゴールデンウィークに被っていることもあり、連休中は連日のお祭り騒ぎ。
最終日には夜明け前から大太鼓が鳴り響きます。
かつては「神様を直に見るのは不敬である」という理由から文字通り暗闇の中で行われた奇祭とされており、
「くらやみ祭」の名前もそれに由来しています。
ゴールデンウィークの東京はお上りさんが一斉に帰省するため人は少なく過ごしやすい傾向にありますが、
大國魂神社のくらやみ祭だけは別で、毎年70万人もの人出があるそうです。
70万人というと府中市の人口の2倍をゆうに超えています。


自分は上京以来、ゴールデンウィークは基本的には帰省する方針で一貫してきたため、
府中市に住みながらくらやみ祭を目にすることはありませんでした。
が、今年は直近で祖父が亡くなり葬式のために一度地元へ帰ることになり、
そこで両親ともいちおう顔は合わせているしいいか、ということで東京で過ごすことにしたため、
必然的にくらやみ祭を体験することにもなりました。
とはいえ、別に境内に入ったわけでもないのですが……。


とにかくすごいのは人出の多さです。府中駅から神社までの参道は人という人で埋め尽くされ、
参道と垂直につながっている一般道(旧甲州街道)も沿道に座って飲み食いする人がズラッと並んでいるという。
沿道のお店はここぞとばかりに店先でホットスナックやアルコール類などを売っていました。
どうやらこの旧甲州街道で競馬式という馬を走らせる儀式もやるそうで、
それを目当てにカメラと三脚を持参して沿道のスペースを確保している人も見受けられました。
ケーブルテレビ局のJ:COMは連日この様子を中継していたようです。
もうとにかく、地方民の自分が想像していた規模をはるかに上回っていました。
期間中は町内を練り歩く御輿や競馬式、大太鼓以外にもさまざまなイベントがあったようです。


地元民の自分としては、あまりの人混みにスーパーへ行って帰るだけでいつもの3倍の時間がかかるため、
不便を強いられている感は否めませんが、いつもの生活空間が非日常的になるのも悪くないなとは思いました。
このお祭りで地元も相当潤うでしょうし、多少の賑やかさは我慢ですかね。


#7356

カフェ激戦区

今日の出来事府中

少し前に、最寄り駅の構内に入っていた高級志向のカフェ「倉敷珈琲店」が閉店しました。
マダム層に人気のお店でそれなりに盛況だったので閉店の知らせには驚きました。
なにより、この駅はカフェ需要が凄まじく特に休日はどこも満席が当たり前のため、
このような状況下で客入りが原因で潰れたとは思えず、まあ何か別に事情があるのではないかと。


願わくば、ここの後釜には普通に居座れるようなカフェができてほしいと思っています。
最寄り駅・府中駅には全国規模のカフェチェーンのうちコメダ珈琲以外全店が入っており、
それ以外にもコワーキングスペースが4店、全国チェーン以外のカフェも多数あります。
都内では当たり前なのかもしれませんが、とてつもないカフェ激戦区です。


自分がコワーキングスペースと契約したのもカフェが混み過ぎていて作業がままならないからですが、
最近はその割高感とサービスの質低下が気になるようになってきました。
そもそも契約した当時はとにかく外出先でないとあらゆる作業に集中できないということで
安定的に長時間作業できるコワーキングスペースの恩恵は非常に大きいものでしたが、
昨今は少なからず自宅でも作業できるようになりつつあり、その意味でも月極契約する意義は薄れています。
都度払いのカフェで済ませられるならそれに越したことはない。


現状でも平日なら改札に近いスタバや喫煙者に人気のドトールなどを除けば利用できます。
ただ休日が本当に座るのも難しいんですよね……。
倉敷珈琲店の後釜に大衆系のカフェが入れば多少は分散できると思うのですが、
店の面積としては大したことがないということもあり、あまり期待はできないかも。
タリーズは最近90分制に移行し、他も追従すれば回転率が上がって座れるようになると思いますが、
90分以上の利用にはドリンクのおかわりが必須ということでコスパは悪くなります。
現状としては休日だけコワーキングスペースを利用して平日はカフェというのがベターかなと。


何か手はないかと思って調べてみたら、
南武線ですぐ行ける立川駅構内のグランデュオの8階にカフェ・ド・クリエができていたようです。
ここは6階にもタリーズコーヒーがありますが、休日も座れることがあります。上階だからでしょう。
グランデュオの正面にあるエキュート立川の2階にもタリーズはあって、こちらは常時激混み。
タリーズが2店舗あるのはさすが多摩最大級のターミナル立川駅といったところですが、
さすがに8階なら客の入りもそこまで多くないと思われるので今度行ってみるのもアリかも。
そういえばコワーキングスペース契約以前は休日はわざわざカフェのために都心に行ったりしてましたが、
こういうのは逆に都心の方が店の数が多くて負荷分散されているんだろうか?


この問題がより深刻になってくると、
あえて通勤快速の止まらない駅に住むのも選択肢に入ってくるのかもしれません。
とはいえそれだけでは住み慣れた街を去るには根拠が薄いのでまだ引っ越しはしないと思いますが。


#7291

府中駅近辺のラーメン屋の明暗

今日の出来事府中外食

府中駅近辺にラーメン屋は多いですが、4年通ううちに明暗が分かれてきた店もあります。
ここ1〜2年で勢いがあるのがいわゆる「横浜家系ラーメン」ですね。
塩分、脂分などが過剰で生ニンニクとほうれん草を入れることが多い健康に悪いラーメン。
ただし基本的にはどこも麺の硬さ、味の濃さなどをカスタマイズできるようになっています。
自分も2022年秋ごろはかなり通っていましたが、
その結果体重が激増して健康診断で警告を喰らう羽目になったので現在は月イチ程度に抑えています。
そもそも、お昼や夕食どきのゴールデンタイムは大行列ができるので軽々に行けないですね。


一方、客足の悪さとクオリティの低下が気になっているのが「節」というラーメン屋。
これは魚介系のつけ麺とラーメン、それに博多豚骨ラーメンを提供するお店で、
特に細麺の博多ラーメンの場合は100円で替え玉が頼み放題という特色があります。
そのため、大食いに自信のある大学生などの若者がよく来ているイメージ。
自分は当初、このお店が一番好きでした。麺の柔らかさなどの具合が実家のラーメンに似ていたので。
しかしここ最近はどんどん値上げしていて、好きだったつけ麺も300円くらい上がりました。
それはまあいいのですが、スタッフが全員片言の外国人に置き換えられてしまい、
麺の茹で方などが明らかに下手くそになってしまったんですよね。これが非常に残念。
先日も久々に行ったら、「やわめ」を注文したのに麺の一部分が硬いままになっていたり、
そもそも大盛りなのに明らかに以前より量が少なかったりと不満点が多く、
他のラーメン屋よりも明確に高い価格設定でこのクオリティは厳しいかなというのが率直な気持ち。
今後1年くらいは行かないことになりそうです。


このお店は入居している複合施設「ル・シーニュ」ができる前から市民に親しまれていたそうで、
昔のレビューなどを見るとやはり評価は高いです。
だとすればスタッフを全員外国人にしてクオリティを落としたのは勿体無い気がします。
それだけコロナ禍と物価高の二重苦が重くのしかかっているということなのでしょうか。


府中駅は都心ほどではないもののそれなりに人気ラーメン店が多く、
特に「節」のすぐ近くには「麺総研・紅」というカップラーメンになったこともある有名店があったり、
最近少し離れたところに同じ九州系豚骨ラーメンの店ができて盛況だったりしています。
そうしたライバルの存在から見ても「節」の復帰は厳しそうな気がしますが……
どうにかもう一踏ん張りしてほしいところではあります。


#7081

1900年の伝統

今日の出来事府中

実家から戻ってきた昨日、朝の04時ごろ自然に目を覚ましたのですが、
まもなく大きな太鼓の音が聞こえてきました。
身バレ防止のために住んでいる場所のことはあまり書かないことにしているこのブログですが、
自分は多摩地域の府中駅の近くに住んでいます。
そしてこの地域ではゴールデンウィークの期間中に「くらやみ祭」というお祭りが開かれます。
新型コロナ禍では3年連続で中止となっていたため今年は4年ぶりの開催となり、
自分が上京してから初めての開催です。


もともと府中駅近辺はかつての武蔵国の中心地であり、長い長い歴史を持っています。
国府が成立したのは大化の改新(645年)のころとされていますが、
中心地にある大国魂神社はさらに遡り、建立されたのはなんと西暦111年と伝えられています。
その大国魂神社の年に一度の例大祭が「くらやみ祭」で、
昔は街灯も何も無い真っ暗闇の中で神輿を担いだのでその名前があるそうです。
いまでこそ街灯はあるので真っ暗闇というわけではないですが、日没後に担ぐのは変わりません。
現代も祭りの形式等は基本的に形を変えずに継承されていて、
コロナ前の時代は80万人の人が訪れていたそうです。


05月05日の夜に神輿が本殿に運び込まれることを「オイデ」、
翌日早朝に神輿が町内を巡ることを「オカエリ」とそれぞれ呼んでいるそうで、
6つの神を祀る大国魂神社の重要な儀式だそうです。
自分はお祭りのほとんどは実家帰省中のため見ることはかないませんでしたが、
05月05日の夜に帰ってきたので冒頭に書いた通り「オカエリ」の儀式には遭遇したというわけです。


しかし朝の04時に太鼓を打ち鳴らしながら町中を歩くなんて、
現代ならうるさい人がクレームを入れそうなものですが……。
1900年続いている儀式なので町民はそういうのも受け入れているのでしょうか。
とはいえ実際には耳を塞ぐほどめちゃくちゃ大きな音ではありません。
窓ガラスはガタガタと震えていましたが、部屋の中まで届く音量はそれほどでもないですね。
選挙カーのウグイス嬢の叫び声の方が100倍うるさいです。


家の前を通ったのでベランダからちょっと眺めていましたが、
意外なのは結構若い人たちがお祭りに参加していることでした。
太鼓を打ち鳴らしたり、声を出したり、行列を歩いている人たちはみんな若い男子たちなんです。
こういう伝統芸能ってあんまり若い人には興味を持たれないイメージでしたが、
くらやみ祭はちゃんと現代の若い人にも伝承されていてすごいなあと思います。
あるいはちょっと高めのアルバイトなんだろうか……。
いずれにしろ、1900年続く伝統を今更絶やすわけにはいかないというプレッシャーもあるのでしょう。


あと、05月05日の真夜中に駅に着いたときは駅周辺に大勢の香水臭い若者がたむろしていて、
渋谷ハロウィンみたいにいたるところがゴミだらけでした。
が、翌日に駅に行ってみるとそのゴミは全部綺麗に片付けられていました。
府中駅は常時ゴミ拾いスタッフがゴミを拾っていますが、そういう人たちが相当頑張ったのでしょう。


ゴミ拾いにしろ太鼓叩きの若者にしろ、
府中市を象徴する1900年の伝統を絶やすまいという努力が垣間見えて少し嬉しかったです。
いつかは帰省タイミングをずらしてくらやみ祭を最初から最後まで見てみたいものですね。