自動注文の罠
毎月給料日直後のみ仮想通貨取引に手を出して、
勝っても負けてもそれ以外の期間はやらないようにしています。
なぜかというと、ポジションを開いていると気になりすぎて他のことが一切できなくなるからです。
これを毎日やっているデイトレーダーという仕事はすごいですね……。
デスクワークの中でもかなり精神的にハードな部類なんじゃないだろうか。
そして世間一般のイメージと実態のギャップが大きい業種でもありそう。
自分は副業としてそれをやろうとしていますが、たぶん本業にすることはないと思います。
で、その仮想通貨。ここ3ヶ月連続で負け無しなので調子に乗っているのですが、
4ヶ月目にしてちょっとやらかしました。なのでその反省を書き残すことにします。
今月はNEOという銘柄にターゲットを絞り、そのショートポジションで勝負することにしました。
取ったポジションは14.1ドル。目標は13.0ドルです。
ところが、寝る直前まで14ドル近辺をフラフラしていてどうも値下がりする様子ではありません。
これは非常に困ったことで、このまま寝て万が一高騰したら大損します。
なので値上がりするなら撤退した方がいい。しかし寝てから暴落する可能性も捨てきれず、
もし撤退して値下がりしたらチャンスを逃すことになり、非常にもったいないです。
そこで、ポジションと同じ14.1ドルでテイクプロフィット注文を出して寝ることにしました。
これなら最悪14.1ドルに値上がりした時点で自動的に撤退するので損失はありません。
なおかつ、もし値下がりした場合はそのまま利益を手に入れることができる。
そして翌朝、おそるおそる仮想通貨アプリを起動してみると、ポジションは生きていました!
結局あのあと一度も14.1ドル以上に上がることなく値下がりしたことになります。
さらに、銘柄は読み通り値下がり続けて一時は目標の13ドルを割りました。
ここで撤退しても利益は15万円近く出るのですが、
このときの自分は目標金額を12ドルに設定していました。
1時間足を見るとそれよりもさらに低い11ドルから高騰してきているので、
今回の暴騰に根拠が無いのであれば12ドル近辺まで落ちてもおかしくないというのがその根拠です。
とはいえ、それは欲張りに理由をつけたに過ぎません。結局自分はこのあと大魚を逃します。
銘柄は12.75ドルを大底として、自分が仕事で目を離している隙に突然の大暴騰。
一時14.2ドルをマークして、またそこからじわじわと値下がり始めました。
12.75ドルと言わずともせめて13ドルで利確していればよかったのに、
欲張ってしまったので閉じたいポジションを閉じることができず延長戦に突入します。
そして相場は一度大高騰を経験したことで警戒感が増したのか値下がり幅は非常に小さくなり、
13.7ドル近辺をうろうろするようになりました。いわゆるレンジ相場です。
こういうどっちつかずの相場はどちらに転ぶのかまったく予想できないため、
ポジションを開いていると単なる2分の1のギャンブルになりがちです。そして大抵負ける。
なのでなかなか思い通りの値動きにならないときは読みが外れたと考えて撤退すべきです。
このときも、仕方ないので13.7ドルで一度撤退しようと思い利確ボタンを押そうとしました。
14.1ドルでショートなので、13.7ドルでも5万円ほどの利益は出ます。
まあ今回は5万円で我慢しておくか、と思ったら利確ボタンが無い!!
……実はお昼に14.2ドルまで一時的に高騰した際、
昨夜寝る前に設定したテイクプロフィット注文が発動していたのでした……。
ポジションの画面を見ずに現物チャートばかり見ていたのでそれにずっと気づかなかったと。
不幸中の幸いはこういうミスをしたにも関わらず実質的な損失は無かったことですが、
当然手に入れられると思っていた5万円が手に入らなかったショックは意外と大きかったです。
寝る前のセーフティネットは起きたら外すということは今後徹底しないとなあ……。