投機商品としての貴金属
去年初頭にアメリカで2期目のトランプ政権が発足したとき、
仮想通貨界隈は仮想通貨に対してポジティブなトランプ大統領を歓迎するムードに染まり、
ビットコインをはじめとして仮想通貨はどんどん値上がりしていきました。
そしていよいよ10万ドルの大台に乗せて、ますます値上がりする……のかと思いきや、
2025年後半にはさまざまな地政学リスクによってリスク資産であるビットコインは不利な状況に立たされ、
トランプ大統領の息子がインサイダー取引をしているなどといった疑惑もあって失速。
結局2025年は年初来プラスを維持することができず、結果的には低迷の一年になりました。
2026年を迎えても状況は変わらず、ビットコインは去年秋の大暴落からの立ち直りができずにいました。
一方、絶好調なのが安全資産の代表格とも言えるゴールドです。
ゴールドは2026年に入ってからずっと右肩上がりで、過去最高値を更新し続けていました。
トランプ大統領の暴走によって基軸通貨としてのドルが売られ続けてドル安となり、
安全資産としてのゴールドへ退避させる動きが強かったからと見られています。
そこでふと思ったんですね。もうビットコインはやめてゴールドに移行するのはどうかと。
そして、試しにXAUT(テザーゴールド:ゴールドの価格に連動する仮想通貨)の先物取引に参入してみたのですが、
当たり前のように右肩上がりなので当たり前のように勝てる。みるみるうちに資産が増えていく。
なんてイージーなんだと驚きました。なぜ自分はいままでXAUT先物という発想に行き着かなかったのか。
しかし、最近のゴールドはあまりにも値動きが極端すぎる。
右肩上がりというよりは指数関数のように直近の値上がりが激しかったので不安だったのですが、
その不安は的中し、自分がXAUT先物に参加してからわずか2日でゴールド市場は40年以上ぶりのクラッシュを記録。
その時点ではポジションを入れていなかったのでセーフだったのですが、
暴落後に落ち着いたのを見て朝イチでロングを入れていました。
一時順調に利益が出ていたものの、その後二番底を探りにいくさらなる暴落が発生。
まさかのゴールド市場で含み損を抱えるという情けない状況になってしまったのでした。
結局、不調であればあるほどマネーゲームに吸い寄せられてしまうというのは人の性なのか、
あるいは自分の心の弱さなのか……。
ゴールドはビットコインのようなリスク資産ほどボラティリティが高いわけではなく、
万が一捕まってもいずれは上がる……というのはつい数日前までに通用した常識であり、
ここ数日の値動きはもはやビットコインさながらなので、今後どうなるかは分かりません。
今日の夜にFBRの次期長官がトランプ大統領によって発表されたのですが、
この人がどちらかというとドル高を推進し利上げに肯定的な立場の人らしいんですね。
トランプ政権は一貫して利下げを要求しているので、そういう意味ではこの人事はよく分からないのですが、
利上げすれば債権を持つメリットが強くなり、相対的に利回りを生まないゴールドは不利になります。
おそらくそういう思惑で暴落していると思われ、何かこの状況をひっくり返す材料が出てこないと厳しい気がします。
ただ、そもそもゴールドは地政学リスクの高まりに呼応して上がってきた側面もあり、
イランと戦争が始まりそうだったり、グリーンランドを巡ってアメリカと欧州が睨み合っていたり、
ロシアとウクライナは相変わらずだったりということで安全資産の需要は相変わらずあると言えます。
今回、ゴールドに便乗して高騰したシルバーは大変なことになっていますが、
ゴールドはまたいずれ上がるんじゃないか……というのは結構言われています。
果たして、今回の暴落の一番底まで浮上するのはどれだけ先になることやら。
XAUTは前々から気にはなっていて、いずれ手を出そうとは思っていました。
が、まさか実際に手を出してわずか2日でこんな事態になるなんて……。
年初から2日前までは右肩上がりということを考えると、本当に奇跡的なほどの間の悪さです。
この間の悪さは投資あるあるなのか、それとも情報収集のあり方や自分の性格に問題があるのか……。