Twitterの投稿数制限
Twitterを買収したイーロン・マスクが突如「無課金ユーザーが見れるツイートは1日600本まで」
と発表し即日その仕様に変わったことでTwitterが見れなくなる人が続出しているようです。
その理由にはいろいろな憶測が飛び交っていますが、
イーロン・マスク本人の一連のつぶやきを見るに、この人はTwitterを終わらせたいんだろうなと。
確かにSNSとしては治安は悪いしマネタイズにも失敗して赤字を垂れ流しているし、
情報媒体として見てもユーザーにとって都合の良い情報しか見なくて済むという都合上、
いわゆるエコーチェンバーの温床になっていて陰謀論者がうじゃうじゃいるし、
その結果トレンドが政治臭いハッシュタグばかりになるなど、
半ば機能不全に陥っていた感は否めません。この現実はTwitter社の理想には程遠いのでしょう。
それ以外にも情報商材を売りつける自称勝ち組やエアドロップ詐欺、
アカウントを作るとどこからともなくやってくる風俗系のアカウントなどなど、
もはやTwitterワールドはネット世界の歌舞伎町のような様相になっています。
自分は昔からTwitterという媒体は嫌いだったので潰すのはぶっちゃけ賛成です。
Twitterはあまりにも簡単に情報発信できるという構造上、
無責任な発言によって対人トラブルになりやすいからです。
対面なら絶対言わないような配慮に欠けた発言もTwitterではしてしまう人は多い。
せめて自分のツイートを10秒かけて見直してからツイートしてくれっていう内容は多いです。
特に企業アカウントや有名人などに対するクソリプですね。
現実ではあり得ない距離感のおかげでモラルがバグってしまっているのかもしれません。
中央集権型マイクロブログはそもそもそれ自体マネタイズが難しいし治安維持も難しい、
問題の山積したシステムだと思います。
Twitterはそれを10年単位で放置しているのでもうわけがわからないことになっている。
なんか旧Facebookが代替サービスを用意しているという報道もありますが、
ただのTwitterクローンではどんな大企業がホストしてもうまくいかないと思います。
でも、じゃあ分散型マイクロブログならうまくいくのかと言われると……。
2016年ごろに出てきたMastodonも結局定着しなかったしなぁ。
実はいま、日本製Mastodonとも言うべき分散型マイクロブログ『Misskey』が、
Twitter難民の受け入れ先かのごとくユーザー数を増やしています。
数日前まで超マイナーなサービスだったのに昨日・今日で数百倍になっているという。
個人運営のためサーバー維持費と開発負荷がとんでもないことになっているそうです。
Misskeyそれ自体はすごく出来がいいです。
自分が知る限りPWAアプリとしてはもっとも多機能でクオリティも高い。
一端のweb屋さんとして開発者をとても尊敬します。
が、サーバー負荷の原因になっている数十万のユーザーが定着するのかと言われると……。
もしも彼らが去っていったら残るのは莫大な金額の請求書だけです。
mastodonの日本最大級インスタンスも同じような流れで衰退していきました。
そういう意味では、分散型も結局企業が運営することはマストなのかなと。
治安や法的な問題、費用やメンテなどの負荷を考えると個人ができるようなものではないような。
その点Discordはとてもうまくやっていると思います。
Twitterはスマホ普及前からあるので、もしTwitterの終焉を迎えるとしたら
それはスマホ時代で初めての世代交代ということになります。
スマホ以前はmixi、2ちゃんねる、個人ブログ、Facebookなど
短期間で多くの流行り廃りがありましたが、これからまたSNSの乱立時代を迎えるのでしょうか。