おすすめタイムラインが壊れた
突然旧Twitterのメインアカウントのおすすめタイムラインが壊れ、
交通事故のようなアンダーグラウンドでセンシティブな動画コンテンツや
暇〇〇や滝〇〇〇〇みたいなキャンセルカルチャー扇動者っぽい反社アカウントが出るわ出るわ。
それよりもさらに香ばしそうな陰謀論者もわらわら。
おそらく不具合でおすすめに使われた学習データが一時的に消失していたものと思われ、
その根拠にほぼ使っていない休眠アカウントにログインしておすすめTLをのぞいてみたところ、
ほとんど同じようなコンテンツが表示されました。
その他サブアカウント各種は正常なので、一部のアカウントのみリセットされた状態のようです。
にしても、Twitterアカウントを作って最初に表示されるコンテンツがこれってなかなか終わってますね……。
特にスマホ普及以降、ネットはもはやバカが増え過ぎて自衛しなければ使いものにならない、
という意識は多かれ少なかれあらゆるネットユーザーが実感していることと思いますが、
もうとっくにAIがフィルタリングしないと目も当てられない地獄になっていたんだと改めて思いました。
キュレーション機能がファイヤーウォールのような存在になっていたとは。
もちろん、自分はこのデフォルトで表示される反社投稿を明らかに嫌なものとして認識していますが、
そういうゴシップを食い物にしている人にとっては大切な食い扶持であるのかもしれません。
そういう人たちが意外に多いからこそデフォルトのオススメで表示されるわけで。
自分はブログでTwitterがいかにSNSとして欠陥があるかということを何度も批判してきましたが、
改めてTwitterというのは何も考えなしに使うと「精神のP2Pソフト」のような危険性があると思いました。
ここでのP2Pソフトとは、PCの特定フォルダを専用ポートを通じて
(サーバーを介さずに)他のユーザーにアップロードすることによって、
ネットワーク全体でファイルの共有をすることを実現するファイル共有ソフトのことを言います。
ネット黎明期から2000年代までは流行っていました。
現在はこれで著作物を流すことは当然、ダウンロードすることも明確に違法とされています。
いうまでもなくP2Pには悪意のあるユーザーによるウイルス感染のリスクがあるわけですが、
ファイヤーウォールの機能していないTwitterにおいても似たようなことが言えるのではないかと思います。
つまり、適切にフィルタリングしないと短絡的でネガティブな意見がどんどん流れてきて、
それに感化され自分自身も短絡的でネガティブな意見を垂れ流しがちだということ。
微妙な距離感から会話マナーが通用せず、
ゆえに心に刺さりやすい言葉の応酬によってお互い傷つけあっているのではないかと。
現実のコミュニケーションでは誰しもが発言前に一定のフィルタを噛ませているわけですが、
そういう作業を一切せずに意見交換をするとどうなるのか、がTwitterにはよく現れている。
ここで議論することの不毛さはもはや言うまでもありませんが、
フィルタリングしないで読むことの危険性も改めて認識し直すことになりそうです。
去年、イーロン・マスクがTwitterをめちゃくちゃにし出したときは
「完全有料化によってついにTwitterも平和になるかも!?」と若干期待したりしていたのですが、
実際に現実になったのは名称変更や大量のインプレゾンビの産出などまるでロクなことになっていません。
マスクはSNSに毒されている現代社会を少しでも良くしようと思っているのではないか……
と一瞬でも考えてしまった自分が情けない。
そんな期待をする暇があったら、有毒情報を目にしない方法をよりいっそう徹底するべきですね。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)は無法地帯化が進んだ結果、
存続はしているものの普通の人は誰も寄りつかない圧倒的アンダーグラウンドに成り下がりましたが、
Twitterもあと10年くらいでそうなるんじゃないかなと思っています。
Mastodonが次世代マイクロブログとして一瞬もてはやされたときは「ついにTwitterがオワコンになる!」
と喜んだものですが、いつの間にかそれから9年が経っています。なかなかしぶとい……。