魔界コインにおけるエアドロップ
世の中無数の仮想通貨がありますが、
最近出てきた仮想通貨の中でも比較的有望なものにWLD(Worldcoin)があります。
これは現在の時代の寵児とも言えるOpenAIの創業者サム・アルトマンが発行した通貨で、
専用機器「Orb」による虹彩認証でしかアカウントを発行することができません。
そのためサブアカウントの作成が物理的に不可能なようになっています。
また、Worldcoinは「全人類に対するベーシックインカム」を目指すことを標榜しており、
アカウント作成をすると毎週決まった数のWLDトークンを入手することができます。
アプリは将来的に汎用の仮想通貨決済アプリとして通用するように設計されており、
ビットコインなどの主要トークンも取り扱えるようになるとのことです。
まあ胡散臭さは否めないのは自分もわかっていて、
OpenAI創業者が絡んでいなかったらスルーしていたと思いますが……。
虹彩認証をして減るものも無いし、ということでアカウントを作成してみることにしました。
現在、日本国内では渋谷のパルコ付近にある怪しいバーでしか虹彩認証できず、
不定期で発表される先着順の予約受付を通過することで初めて認証しに行くことができます。
この予約というのが毎回瞬殺だったのですが、先日ついに予約を取ることができました。
そして今日、渋谷に行って虹彩認証を済ませてきたというわけです。
「トークンを無料で配る」というのは仮想通貨の世界では結構ありふれていて、
エアドロップと言われています。エアドロップは主に普及促進のために行われています。
エアドロップで入手できる仮想通貨は数円程度の価値しかないのが普通ですが、
たまに普及が成功して市場価値が高まると数百倍、数万倍になるケースもあります。
ただ、基本的にはトークンを発行して配ればそれだけトークン1枚当たりの価値は下がるため、
多くのエアドロップはゴミみたいな価値のまま芽が出ません。
また、もし高騰したとしても高値で売り抜けるのは困難と言われています。
今年は「PEPE」というミームコインが1億倍以上になり話題にもなりましたが、
一定以上の利益で利確できた人は全体からするとわずかな人数だったそうです。
そういう性質がある仮想通貨で、「アカウント保有者へ定期的に配る」という仕組みが、
果たして仮想通貨としての価値を保ったまま機能するのかはわかりません。
個人的には配れば配るほどWLDの価値は目減りしていって、
それでもベーシックインカムを維持しようとしたら莫大なトークンを配ることになり、
それによってさらにトークンの価値が下がっていく、
ハイパーインフレのような様相になるのではないかと予想しています。
ただ、サム・アルトマンのような時代の寵児が関わっているとなれば、
「WLDを買ってでも欲しい」という人が出てくるかもしれません。
そうなれば話は一気に変わってきます。果たしてどちらのストーリーを歩むのか期待したいところ。