ダンドリバトル大会総括
去年06月からピクミンコミュニティで不定期に開催してきた「ダンドリバトル大会」ですが、
今日の第14回である種の「限界」を感じたためここで一区切りとすることにしました。
不躾ではありますが、ここに簡単に経緯と総括をまとめていきたいと思います。
発端は2023年末にYouTube Live上で行った「反省会」だったと認識しています。
2023年は『ピクミン4』が発売され、ピクチャレ大会もそれに合わせて半年かけてリニューアル。
それにより、ピクミン界隈は新規ユーザーが増えてますます盛況に……はならなかったんですね。
完全新作登場にも関わらずピクチャレ大会のユーザー数増加率は『ピクミン3デラックス』発売当時を下回り、
『ピクミン4』カテゴリへの投稿数も伸び悩んでいました。
そこで反省会ではいかにして新規さんを増やすかを議論しました。
2023年シーズンは『ピクミン2』の世界記録が異常なペースで更新された時期でもありますが、
そのすべてがわずか数人の古参プレイヤーによるものでした。
かつては群雄割拠の様相を呈していたWR表も少人数によって独占され、
コミュニティの縮退を象徴するような現象として強く印象に残っています。
加えてメインプラットフォームがTwitterからDiscordのボイチャへ移行することによって、
急速な「内輪化」が進んだ時期でもありました。
そういうわけでピクチャレ大会管理人としてもコミュニティの一員としても、
新規さんの獲得は喫緊の課題だったわけです。
一方で当時はまだピクミン界隈におけるボイチャが新鮮なこともあって、
既存プレイヤーとの交流は楽しいと思えていました。
そこで、まず既存プレイヤー同士の「内輪」で定期的にイベントを開催して周知することによって、
コミュニティをより楽しくすることと新規獲得を両立できるのではと考えました。
新規さんにとってコミュニティが魅力的なほど、当然ピクミンやり込みの機運も高まりやすいでしょう。
イベントは可能なかぎり毎週土曜日に行うことを画策しました。
これは「土曜日ならピクミンコミュニティに人が集まる」という印象を持たせたかったからです。
ボイチャは入場にそれなりに勇気が要る場所ですが、
それはすでに入っている参加者の数が多ければ多いほどハードルが下がります。
ゆえに、参加希望者がいるなら参加時間帯はなるべく同じ時間であることが望ましい。
当初はRTA並走会という案が出て、実際にこの土曜のイベントは並走会でスタートを切りました。
しかし毎週並走会というのも疲れるし、RTAはそれなりにハードルの高い種目です。
そこでもっとカジュアルに参加でき、実力も問われないようなイベントがあればと考えました。
「ダンドリバトル大会」はこうした文脈の中で生まれることになります。
『ピクミン4』にはダンドリバトルという対戦モードがあり、
ローカルマルチプレイには対応していますが前作と同じようにオンラインには対応していません。
そこで、同ステージを同条件でCOMを相手に同時にプレイして、
「自分の点数−COMの点数」を最終的な点数とするリアルタイムスコアアタックに仕立て上げたわけです。
幸い、ダンドリバトルには本編とは独立したモードがあり、そこではピクミンの種類を自由に切り替えられます。
6ステージ×8色=48通りの組み合わせがあるため、ランダム選出すれば割と毎回新鮮な気持ちで臨めます。
組み合わせごとの攻略方法や難易度も多様で、ゲームとしてはそれなりの出来だと思います。
しかし同条件でヨーイドンでスコアを競うだけでは、
ピク力(=ピクミンシリーズにおける地力)が高い人が毎回上位になるのは必然的です。
そこで、ダンドリバトルはランダム要素がそれなりにあって毎回必ず勝てるわけではない、という点に着目し、
ちょっと変わったレーティングシステムを考えました。それがこれです。
- 初参加者は基本的には持ち点1000点からスタート。
- 各バトル開始時に、持ち点の10分の1の切り捨てをポットに支払う。(切り捨ての結果が0でも参加はできる)
- (自分のダンドリP - COMのダンドリP)をスコアとして順位を決める。
- 参加者は順位によって次のポイントを得る。[(参加者数-順位+1) / (1から参加者数までの整数の和) * ポット]
- 同順位の場合、該当参加者がもらえる予定だった点数を等分する。
たとえば1000点が4人いる場合、支払いは各100点、リワードは1位から順に160、120、80、40点となります。
つまり、1〜2位は黒字ですが3〜4位は赤字ということになります。
持ち点が多ければ多いほど支払いは増え、その分「黒字のボーダーライン」が上がっていくことになります。
ウデの立つ人ならあっという間に1200〜1300点に到達しますが、
そこから先は理論上はほとんど1位か2位を取り続けないとレートを維持できません。
万が一最下位を取ってしまうと大変なことになるので、
どんな組み合わせでどんな状況でもコンスタントにスコアを出す地力が求められることになります。
一方、700〜800点くらいまで落ちた人は中位でもレートを溶かすことがなく、
もしも1位を取ることができれば爆盛りできるというロマンがあります。
そのため、この辺のレートなら得意なステージを1つでも作るのが有効な戦略ということになります。
1回でも1位を取れば直近数回分のマイナスを帳消しにできるわけですからね。
実際にやってみると、みんなそこそこの点数を安定して出せる難易度の低いステージから、
「熱砂の闘技場×氷ピクミン」のようにプレイが困難で地獄のようなステージまでさまざまあり、
いろいろな戦略の可能性があったと思います。
個人的にはステージの基本を掴めば比較的どの色でもスコアを出しやすい
「こてしらべの戦い」「戦場のおもちゃ箱」では最下位を取らないように意識していました。
回が進むと、あの人はこのステージが得意だなとか、この人は逆に苦手だなといったデータも集まってきて、
「このレートでこの状況なら〇〇点は欲しい」といった目標意識が生まれることもなきにしもあらず。
そういうわけで、それなりに戦略性がありつつもウデの差がある人が集まっても楽しむことができ、
イベントの一角を担ってもらうコンテンツとしては上出来かなと思っていたのですが……。
第14回で一区切りとなってしまったのは、ひとえにゲームとしてストレスが溜まりすぎるというのがあります。
このゲームは、一言で言えば「COMが妨害してくるチャレンジモード」です。
COMは決して強くないのですが、ゲームの性質上完封することは難しく、
また状況的に「人と競っているスコアタをただ邪魔してくるだけ」の存在ということもあって、
ゲームプランを崩壊させられると結構血圧が上がります。
また味方のオッチンも操作感にクセがあり、ちょっとの誤差で仕事をサボることも間々あります。
結局ダンドリバトル大会は、一部の参加者によってCOMやオッチンへの罵詈雑言大会みたいになってしまったんですね。
精神的負荷がかかるゲームというのは事実だし、
たまに理不尽な憂き目に遭った際に文句のひとつやふたつが口を突いて出るのは許容範囲だと思うのですが、
実態としてはほぼ毎回誰かがゲーム中ずっとオッチンやモス(敵キャラ)への罵詈雑言を並び立てるばかりになり、
ときに一線を越えるような発言が飛び出てくることもありました。
個人的にダンバト大会はもうダメだと思った契機のひとつになったのが、
末期に待望の新規さんが現れたのですが、同じように罵詈雑言を並べ始めたときですね。
罵詈雑言を言う人がミイラなら、もはやダンバト大会はミイラを作る装置と化してしまったわけです。
これではこのイベントをきっかけに新規さんが入ってきても罵詈雑言仲間が増えるだけ。
「まずは内輪を盛り上げて、新規さんにもそれを楽しんでもらう」という当初の目論見は破綻したと言っていいでしょう。
むしろ、ダンバト大会を続ければ続けるほどボイチャの民度がゆるやかに悪くなっていき、
ひいては界隈の縮退をより一層加速させるのではという懸念さえあります。
実際に1年前と比べてボイチャの民度は悪くなっていると思います。
これは罵詈雑言を言う特定個人が悪いというわけではなく、
やはりダンバトがそもそもカジュアルに人と競い合う種目として適していないということなのでしょう。
ゲームがゲームなので「罵詈雑言は禁止です」というルール改正で乗り切れないのが難しいところです。
次は罵詈雑言を言わなくても楽しいイベントを思いつければと思いますが、
結局新規さんが入る余地を作るために入口を広くすれば
罵詈雑言でストレス解消したいだけの人が入ってくるような気がしなくもない。
それくらい、ピクミン界隈=罵詈雑言というイメージが自分にも根付いてしまっています。
これをいまから払拭することはできるんだろうか。
まぁ、そもそも内輪向けイベントで人を呼び込むというのが土台無理のある話だったというオチです。
やはり自分が率先して配信する方がまだ可能性はあるんでしょうかねぇ……。
しかし、そこまでやるモチベを捻出できるのかどうか。
いま、ピクミン関連は自分の中で明確に下り坂に差し掛かり、ちょっとした正念場を迎えています。