不祥事の犯人探し
久々に仕事の話。
06月に新プロジェクトに参画してからわりと順調……もとい閑散期が続いていた仕事面ですが、
ここにきて立て続けにトラブルが発生しており、かなりの正念場を迎えています。
まず自分が書いたコードが数々の偶然をかいくぐって本番でなぜか不具合が発生し、
こんなこともあるんかと思っていたら次に同僚のオペレーションミスが原因で部内がちょっとした騒ぎになり、
これはヤバいことをしたなと再発防止策をまとめているところにまた別の不具合で問い合わせが来るという。
ほんの数日前まではごく平和だったのですが、一気に畳み掛けるようにトラブルが発生しています。
これが起こる前は先輩方のあんまりな遺産の数々に上から目線で批判していましたが、
もうこういうことを起こしてしまった以上おいそれと偉そうなことは言えなくなってしまいました。
今後はあんまり調子に乗らないように慎重な姿勢を貫く方針で行くことになるんじゃないかと思っています。
自分はともかく同僚がどこまで心理的ダメージを受けているかは気になるところ。
もしこれで退場、人員交代ということになったら自分が現場のすべてを把握しなければならないことになるうえ、
後任の人間次第ではせっかくの最高の職場環境が乱される恐れがあります(逆も然り)。
とにかく人間地雷が多いのがIT業界なのであまり期待はしていません。
ちなみにこういう風にトラブルが連鎖する現象は徹底して予防しないとなぜかよく起きるのですが、
ここで原因追究と称して犯人探しの裁判みたいなことをやってしまうと大変なことになります。
これはブラック会社時代で得た知見ですが、オペミス等を根拠に「人」を原因として話を進めてしまうと、
ターゲットになった人はたいていキャパシティを大きく超えたレベルの責任やプレッシャーを負うことになります。
一方、その人以外は裁判を経て「自分が原因ではない」と安心することができ、結果的に何も反省しません。
キャパを大きく超えた渦中の人は責任を追いきれずにまたボロを出しがちで、
それをまた責められ……という繰り返しになると結構あっさり精神が壊れます。
壊れるので辞めざるを得なくなるのですが、後任は残った人の中から決めなければなりません。
それはさながら生贄探しのようです。2014〜2019年にいた会社はそういう現象がほぼ常態化していました。
パッと思い浮かぶだけでも5〜6人は犠牲になっている気がする。
その中には他の人を責めたことがある人も少なくありません。
そうなってしまったら終わりなので、基本的に自分はミスはシステムのせいにしたいという立場です。
仮にオペレーションミスだったとしてもたいていそれを誘発させやすい原因があり、
それは環境を変えたり、アイデアや技術のチカラを借りることで克服できるだろうと。
ただ、こういう考えが「甘い」のかどうかは分かりません。
やはり人が原因と言わざるを得ないこともあるでしょうし……。
今回はある意味でこの考えが通用するかどうかの試金石になるのではないかと思っています。