ねこあつめ続編への懸念
2015年ごろ、一世を風靡した放置系スマホゲーム『ねこあつめ』の続編が10月20日にリリースされるそうです。
続編とはいえ基本的なシステムはほぼ前作を踏襲しており、
他ユーザーの家に遊びに行ける「お出かけ」機能やおもちゃのリメイク機能などが追加されています。
いまの自分にとってこういう低燃費でも確実に遊べるようなゲームは大歓迎なのですが、
事前の公式情報を確認したかぎり、ゲームを遊ぶか否かを決定的に分ける懸念がひとつ。
それはねこの模様などをリデザインできる「マイねこ」機能があるのですが、それがサブスク限定であることです。
ここで問題になるのは「マイねこ」を設定してからサブスクを解約したら「マイねこ」はどうなるのかということ。
マイねこを設定したらサブスクを解約してもそのまま庭先に来るというのが理想ですが、
それだとサブスクという課金体系にあまりにも噛み合っていないため、
解除したら消えると見るのが自然のように思います。
愛猫家にしてみれば、マイねこ機能を使って
我が家の愛猫を『ねこあつめ』の世界に迎え入れることを当然想定するでしょう。
しかし、愛猫をトレースした「マイねこ」を維持するためには永続的に課金し続ける必要があるとなると……。
なんというか、結構えげつないと思ってしまうのですがいかがでしょうか。
普通に1回のデザインごとに課金じゃダメなんだろうか。あるいは何か納得できる仕組みが用意されているのだろうか。
期待している分、その辺の詳細が全然出てこないのでモヤモヤしているところです。
この辺の仕様次第で継続的にプレイできるかどうかがまったく変わってきます。
ペットロスの傷がまだ乾き切っていない自分からしてみれば、
ゲームキャラとはいえ愛猫をトレースした概念はかなり神聖性の高い存在です。
それを維持するために永年課金をしなければならないというのは、
まるで愛猫を猫質に課金を強いられるようで気分は良くありません。
一方で一度限りの課金でマイねこ設定できるのであれば、これほど愛おしいゲームもありません。
もしそうなら前作同様、いやそれ以上に長いスパンで定期的に起動することになるのではないかと思います。
とはいえ、おそらく前者の場合でもある程度の妥協案みたいなものも用意されていると信じたいところです。
前作も既存のねこの名前を変えることはできたので、
マイねこを設定せずとも一番似た品種に愛猫の名前を設定するという方法もできるはず。
それすらできなかったらもはや前作の方が良いということになってしまう。
ある程度売れたゲームやサービスがサブスクを導入して無料の範囲内でのユーザビリティを落とし、
その結果アプリ自体の信用を損なって崩壊していく様はもう何度も見てきましたが、
果たして『ねこあつめ』はどちらの道を歩むことになるのか……。
10月20日が楽しみのようで少し不安のようでもあり。