婚活の損得勘定
自分の中でかなり揺れている「一度でいいからガチで婚活をするべきか、
それとも生涯独身を貫く覚悟をするべきか」という問題。
人生を左右する非常に重要な問題であるとともに、
問題の性質上決断するなら可能な限り早い方がいいということもあって悩ましいです。
ただ、率直な気持ちを言うと現状では生涯独身を受け入れる方が優勢です。
やはり誰かと結婚するというのは諸々の面から考えてハイリスクである一方、
独身であることのメリットはそれを上回っているような気がしてなりません。
こうやって損得勘定で結婚について考えていると必ず言われるのが、
「いまは良くても、もっと歳を取ってから『やっぱり結婚すればよかった』と言っても遅い」
というような意見です。
今日、Twitterのサブアカのタイムラインに、
「趣味があるから結婚しなくていい、と言う人は40代になってから『趣味を楽しめなくなった』
と言って結婚相談所に来る人が多いことを知っておいた方がいい。
趣味は40を超えると急に楽しめなくなる日が来る」
というような趣旨のバズツイートが流れてきました。
これは独身界隈への忠告として昔からネットでよく見かける意見です。
もちろんあらゆる人の趣味が40を超えると衰退していると言っているわけではないのでしょう。
趣味も千差万別、若いときにしかできないこともあればそうでないこともある。
それを込みで、「でも自分だけは大丈夫」と考えているのが危ないんだよというアドバイスかと。
自分も「自分だけは大丈夫」と思っている側の人間と自覚しています。
年単位で見れば各年で流行り廃りはあるものの、人生全体で見ればたいてい何らかの活動はしている。
確かに個々の意欲で言えばゲームは思春期ほど楽しめなくなったのは否定しがたい事実ですが、
一方で仮想通貨や先日ブログでの言及を改めて解禁した萌え絵の趣味など、
大人になってからの方が夢中になっている趣味も多くあります。
web制作にいたっては趣味の延長として仕事としてもやっている始末です。
最近の活動量を鑑みると、仕事抜きで考えてもとても飽きるとは思えません。
このうちゲームとweb制作については
「ピクミン」という趣味で繋がったコミュニティとの縁がまだ切れていないことも大きいです。
趣味は他者交流の入り口にもなる可能性を秘めています。
そしてそれは、言ってしまえば結婚をする理由であるところの「孤独感」を解消できる余地がある。
ここに趣味が充実している人が婚活をしない理由がある気がします。
ただ、趣味のコミュニティに入るということは必ずしも誰もが簡単にできるわけではありません。
関連活動を何もしていないのにそのコミュニティに所属するのは無理があるし、
無理やり入ったとしても誰も絡んでくれないし、
仮に絡んでくれたとしても長期的には本人が楽しめないでしょう。
コミュニティでの人間関係は、そこで活動をするという努力が支えている節があります。
優秀な下の世代がどんどん台頭してきて高いレベルについていけなくなる、
というのは競争社会がベースになっているような趣味では十分考えられることです。
そこで挫折したら趣味が無くなって、趣味の無い人生に生き甲斐を見いだせなくなる可能性はあります。
ただ、じゃあそういう人間が婚活をして幸せになれるのかというと微妙な気がする。
家庭を築くことも少なからず相応の努力が必要だと考えられるからです。
そりゃあ何もしなくても全部やってくれる嫁がいれば解決できるかもしれないけれど、
そんな都合のいい人が嫁いでくれる可能性のある人は1000万プレイヤーのイケメンくらいでしょう。
結局夫婦も持ちつ持たれつで運営しているところがあり、
その片棒を担ぐ以上はさまざまな努力は不可欠なわけです。
それを趣味に挫折するような人間ができるのかというと……。
冒頭で取り上げたバズツイートの「警告」の趣旨はそんなところではないでしょうか。
だからまあ……要するに趣味も挫折するような体力、精神力では人生は長すぎるのでしょう。
ヒトの寿命が50年くらいだったらこんなことに憂う必要は無かったのかもしれない。
とはいえ、だからと言って趣味に挫折したら自殺すればいいというのは無茶な暴論です。
このことから考えるべきなのは、
体力と意欲が低下しても維持できるような中年以降のための生き甲斐を探すことでしょう。
個人的な予想では、体力と精神力の低下を埋め合わせるのは「お金」だと思っています。
体力、精神力に加えてお金も無かったらそれはもう悲惨としか言いようがない。
そもそも趣味も結婚も少なからず体力を必要とする、という前提で考えれば、
結婚というのはそういう意味ではむしろ大きな体力と精神を必要とする部類であるため、
30代になってから婚活すること自体がおかしいような気がしないでもないです。
要するに就活や大学受験と同じようなものなのでは無いかと。
そう考えると自分はもう「手遅れ」というのが結論になるわけですが……。どうなんだろうか。