生成AIと著作権
しばらく停滞していたものの、
ようやく『Draw Things』での生成方法が確立したことにより進み始めたAIイラスト活動。
個人的にこの活動の目的はかつて2005年以降の創作活動によって生み出したものの、
当時イラストを描く技術が無いので断念したキャラクターの「二次元化」を実現することです。
しかし、いろいろな面から言って現状の環境ではこれの実現は難しいと思っています。
Stable Diffuionなどによるイラスト生成はキーワードからイラストを生成する技術なので、
キーワードを細かくいじればなんでも生み出せるというイメージがありました。
しかし実際に試行錯誤してみると細かい指示は無視されることの方が多く、
いわゆる「キャラクターデザイン」をプロンプトエンジニアリングで完結するには無理がありそう。
おそらくWeb UIプラグインなども駆使すれば若干マシになるかもしれませんが、
いずれにしろ結局特定の画像(他人の著作物)をベースにするのが現状もっとも手っ取り早いです。
Text to ImageだけではなくImage to Imageの手法も使うということですね。
世に出回っているAIイラストもほとんどその手法によって作られているのではないでしょうか。
言うまでもなく、単独の著作物を使ってImage to Imageでイラストを作るのは独創性が皆無であり、
それを自分のものとして公開すると著作権法やその他諸々の法律に触れる可能性が大いにあります。
基本的にネットに流さなければセーフですが、
そうやって作ったものを「自分で生成した」と言い切れるのかという気分の問題もあります。
オリジナルキャラクターを作ることを目的としていたのに、それだと模写に近いような……。
ただ、これは「単独の著作物」を参考にするから問題になるわけで、
その数が10、100、1000……と積み上がって十分増えればほぼほぼ無視できる問題になります。
これは商業作品も含めてあらゆる著作物にも言えることで、
人力にしろAIにしろ、参考にすることそのものは問題の本質ではありません。
ただその対象が少なすぎるとあまりにも似ていることになるのでパクりだ何だと言われるわけです。
そうなると、結局元絵をたくさん増やして専用のモデルを作るLoRAは必須になりそうです。
そしてそのためには相当数の元絵を探すか、ないし人力で描くか生成する必要がある。
たくさんの絵を合成してLoRAにして、
それで生成した絵から理想に近い絵を厳選してまたLoRAにして……という感じになるかも。
そう考えるとかなり途方もない作業になりそうです。
薄々そんな予感もしていましたが、ここまでくると
AIを使うよりも、絵の勉強をして自分で描く方が理想への到達は早いようなしなくもないです。
少なくとも、LoRAを作りまくる過程でそれができるのとできないのでは大きな差が出るでしょう。
そう言う意味では現役絵師でAIも使える人は向かうところ敵なしなんじゃないかな。