ドゥームスクローリング
最近、「ドゥームスクローリング(Doom Scrolling)」という言葉を知りました。
これは一言で言えば悲観的なニュースを読み続けることに依存してしまう状況を言います。
本人がうんざりしてやめたいと思っても、ついつい悲観的なニュースを探し読み漁ることをやめられない。
ある研究結果では、ドゥームスクローリングは明確に心身に悪影響をもたらすとされています。
原因についてはちゃんとした情報は見つかりませんでした。
一説にはコロナ禍やウクライナ戦争など不安定な情勢の中で生きるための防衛本能があるから、
強い嫉妬心や鬱症状などを抱えているからなどと言われていますが、それが正しいのかはわかりません。
まあでも社会的弱者ほど陥りやすそうな印象はあります。
自分は少し前に、芸能人のスキャンダルなど扇情的な報道が加熱するマスコミに心底うんざりし、
主要ニュースアプリを一斉アンインストールしてマスコミと決別しました(#07339 / 2024年01月20日)。
ただし「ニュースアプリ」に分類されないGoogleアプリやYouTubeは残っており、
特にニュースアプリ決別以降はYouTubeのニュースタブが唯一速報を知る手段になっています。
世界情勢や経済関係など投資家にとって大事なニュースは主にここから摂取している形です。
いまのところここはスキャンダル系の話題は出てこないので許容していますが、
たまに殺人事件などの報道は出てくるのでそういうものは「興味なし」ボタンをクリックして消しています。
現状かなりのニュースを見逃していることになるはずですが、
誰かと世間話をする場面においても特に困ったことは無いので、
いまのところ自分にとってニュースは不要なものという認識は正しいというスタンスです。
とにかく徹底してネガティブな情報は避けるようになった自分ですが、
ドゥームスクローリングという言葉を知って
同じようなことは世界的な潮流としてできつつあるんだと知りました。
もう国内外問わずみんなSNSやマスコミの腹黒さに心底うんざりしているんでしょう。
思えばSNSも読む時間は本当に減りました。
2010年代はフォローしている人の一切の言動をチェックする勢いでタイムラインにかぶりついていましたが、
それがどんなに無駄なことだったのかと改めて思います。
ドゥームスクローリングから逃れようとする風潮がさらに強くなっていけば、
偏向報道が見直されることは当然として、
いわゆる炎上を拡散させようとする風潮にも歯止めがかかると思います。
もちろん、ドゥームスクローリングに囚われている人が少なくない以上ゼロにはならないと思いますが、
少なくとも表舞台に出るようなことは長い目で見て徐々に減っていくのではないでしょうか。
まあ、それを実感するのは10年は先の話になると思いますけどね。
10年後の未来は「昔のネットは地獄だった」と他人事のように振り返るのか、それとも……。