コミュニティ発展の課題
運営中のピクチャレ大会に登録した新規ユーザーが、
記録とともにトップランカーを侮辱するようなコメントを投稿していたことでプチ問題となり、
この手の投稿によって既存のユーザーが不快にならないような工夫を求められることになりました。
ピクチャレ大会は掲示板やSNSのような性質を備えていないので、
ハイスコアの投稿にコメントを残せるものの、必然的にいわゆる「荒らし」は少なくなります。
コメントの内容が物議を醸したのはなんだかんだで今回が開設以来初めてのはず。
これは2020年の不正疑惑騒動でも似たようなことを書きましたが、
ピクミン界隈は基本的に他人を貶めてまでマウントを取ろうとする人は皆無です。
10年以上コミュニティに所属している自分が思うに、
このコミュニティはわりと成果主義的な考えの人が多く生き残っているような気がします。
あれこれ願望をクチにする前にまずは成果を出せと。
まあ一時期「人権が無い」などという言葉を使ったマウント行為が流行った時期もありましたが、
あれは良くも悪くもあんまりピクミンに興味がない人も多く参加していたからだと思います。
いまはコミュニティの成熟が進んで、いわゆる「にわか」はほとんど脱落している状態。
だから、変にマウントを取ったり煽り合う必要も無いわけです。
そういう状況でマウントを取って他者の心証を損なうようなことをするのは何の利点もありません。
ピクチャレ大会はそうした成熟コミュニティの成果を可視化するために存在している側面もあり、
その目的だけで言えば荒らしなどを想定する必要はありません。
なぜなら現在活動している人は誰もが相当の成果とネームバリューがあり、
荒らしや不正行為をすることはそれを自ら毀損することに等しいからです。
一定以上の実力者に関して言えば、こういう風潮は結構昔からあったと思います。
逆に言えばこれまでに迷惑行為をした人はどこか実力不足なところがあったと思います。
自分は本来実力のある人にこそ使って欲しいという思いもあり、
ゆえに荒らし対策は後回しにしてきました。
そんなことに時間を使うくらいなら利便性を高めるアップデートをした方がいいだろうと。
しかし、一方でピクチャレ大会は誰もがアクセスできる開かれたwebアプリでもあります。
それは要するに世界中に点在する悪意ある人のオモチャにもなり得るということでもあるし、
また「にわか」レベルの人を呼び込む可能性がいつでもあるということでもあります。
後者は本来歓迎すべきですが、成果の蓄積が無い以上は高度なモラルを望めない側面があります。
こういう場合、当然ながら上述の「成熟したコミュニティ間では荒らし行為をすることはまず無い」
というような前提は成り立たないわけです。
となると、考え得る最低のネットモラルを想定したセキュリティやバリデーションの仕組みは、
否が応でも構築しなければならないという結論に至ります。
そういうわけで今回、ピクミン活動を開始した2006年以来初めて罵倒語を収集し、
それをコメントフォームのNGワードとして登録する作業をしました。
こういうことをするのは極めて不本意ですが、
新規さんを迎えるために門戸を開けるには必要なことなのかもしれないと改めて思いました。