Apple Musicの致命的な不具合
今月期からApple Musicを再契約し、長年育てている音楽ライブラリがサブスクと融合しました。
これによって既存の曲を起点にしておすすめ音楽を無限ループすることが可能になり、
その点では音楽体験は間違いなく良くなりました。
前回の契約を打ち切る原因にもなった再生カウントが正常同期されない不具合については、
丸3日かけてクラウドライブラリに全曲の情報を入れ、
その後の試行錯誤で1日を跨いだ直後のタイミングで再生数も正常同期されることが判明。
かつては1時間以上かけて有線同期していたこともある音楽ライブラリですが、
今回で明確にグレードアップしました。
本当に正常に再生数がカウントされている保証は無いものの、
まあ挙動としてはいまのところ正常に見えます。
たまーに楽曲が複製されたりするなど解決可能な不具合はありますが……。
ただ、Apple Musicはそれとは別の点で不具合が多くあり、
音楽聴き放題サービスとして見ればSpotifyに大きく劣っていると言わざるをえません。
Spotifyがローカルライブラリをインポートできるようになったら即移行するでしょう。
まず、たまに一切の音楽が聴けなくなることがあるという不具合。
これはさすがに次のマイナーアップデートで直ると信じたいですが、
発生すると基本的には再起動しないと直らないので厄介です。
出勤時には必ず音楽を聴き、かつモバイルSuicaも使うため再起動はできないわけですが、
一度だけこのタイミングでApple Musicが壊れていて非常にイラッとしました。
どうやらApple Musicのアカウント認証がうまくいっていないことが原因のようですが、
DNSフィルタなどを外しても解決しないのでサーバー側の問題っぽい気がします。
それだけなら一時的な問題と割り切りますが、問題は他にも。
Apple Musicでは定期的に自動プレイリストを作ってくれる「ステーション」機能がありますが、
これの使い勝手がかなり微妙なんですよね。
具体的には、全然違うジャンルの楽曲も視聴履歴に含まれていればなんでもぶち込んでくる。
ムード別ステーションであってもです。機械学習によるカテゴライズが機能してない感が。
あるいは、マスターライブラリではそういったカテゴライズをしていないのでしょうか?
Spotifyの同等機能ではしっかりジャンルで分けられていて、
ボーカルの一切入らない硬派な電子音楽と萌え萌え電波ソングが同居することはありえませんでした。
が、Apple Musicではいまのところそれを平気でやってしまっている。
ごった煮しか作れないのであれば自炊した方がいいわけで、これでは意味がありません。
視聴情報がもっと溜まっていけばマシになるのかもしれませんが……。
Appleのサポート情報を確認すると、機械学習はお気に入り機能と連動すると書いてあります。
視聴履歴に基づいて云々という情報は見当たらないので、
もしかしたら各ジャンルでしっかりとお気に入り音楽を設定しないとまともに機能しないのかも。
この辺はじっくり試行錯誤が必要になりそうです。
起点の選び方も従来のようなプレイリストではなくまったく新しいやり方が求められています。
まあとりあえず、少なくとも短期的にはSpotifyの方がはるかに良いと言わざるをえません。
しかしそれでもなお、ローカルライブラリとの統合機能がある以上はApple Musicを契約することになります。
今後、この評価をひっくり返すことになってほしいものですが……。