GPTアップデートと環境整備
昨日、ChatGPTを開発しているOpenAIが「GPT-5」を発表しました。
これによりアプリも段階的にモデルが置き換えられ、執筆時点でスマホ、macOS、Web全部が置き換え済みです。
「GPT4o」「o3」「GPT4.5」「o3-mini」「o3-mini-high」といった旧モデルや派生モデルは全部消え、
Plus以下のプランでは「GPT5」「GPT5 Thinking」のみが残ることになりました。
ちなみに無料プランでGPT5をある程度使うと4oにダウングレードするようです。
まだそんなにいじっていないのであくまでも触りの感想ですが、雰囲気などは「o3」に近いです。
ただしユーザーの言うことになんでもイエスマンではなく、
明確に指示しなければ忖度せずにかなり中立的な立場で回答を生成するようになった印象。
「o3」と同じく文脈的に必要と判断すれば明確に指示しなくてもWeb検索を自動で使います。
なお、今回DALL-Eそのものはアップグレードされていないので画像生成の精度は上がっていません。
自分はこれまで、調べもの、プログラミング、分析、意見の深掘りなどといった普段使いについては「o3」、
画像生成したり創作設定を練ったりするときは「4o」というように使いわけをしていました。
なので単純に今回のアップデートでそういった使いわけができなくなってしまったので、
今一度モデルによる差や創作設定の使い方について微調整をしていました。
創作設定で「4o」を使う理由はWeb検索を使ってほしくないからです。
たとえばオリキャラ名等で検索されても、同名のキャラが出る別作品のよくわからん概念を引っ張られても困るわけで。
発想のヘルパーとしての位置付けなので、そもそも学習されていない最新情報の必要性も薄いです。
これに関しては、プロジェクト指示に「このプロジェクトではWeb検索を使わないようにせよ」と指示することによって、
プロジェクト内のやりとりではWeb検索を使わなくなるようなのであっさり解決しました。
あとは、GPT-5でもプロジェクト内のやりとりがちゃんとオプトアウトされているかどうかの確認。
要は、創作設定がモデルの学習に使われると
他ユーザーに対する回答として自分が考えた概念やキャラ名が使われる危険性があるため、
創作設定に関しては学習に使わないように設定したいわけですね。
これについてはちょっと揉めましたが、結論から言えばセーフのようです。
プロジェクト内でオプトアウトについて訊くと、オプトアウト設定は契約プランやアプリ設定に依存しており、
個別の指示等でその設定を物理的に変更させることはできないとの回答でした。
じゃあプロジェクト指示として「このプロジェクトにおける創作設定は機密情報として扱うように」
と書いてある創作プロジェクトも指示は無視されて学習されてしまっているのかという話になるのですが、
それらは「設定としてはオプトアウトされていないが、情報としては学習パイプラインに乗らないようになっている」
というのが実態のようです。
ChatGPTは、オプトアウトしないデフォルト設定でもたとえばプライバシーに関する情報は学習に利用しません。
学習に利用する・しないについては学習させる前にモデルが選別しているわけです。
「オプトアウトする・しない」はあくまでもアプリ設定であってモデルは干渉することはできないものの、
この選別については一定の操作ができるので、創作情報については学習に利用されていないということです。
ただ、オプトアウトする方がより確実で強固であるというのは確か。
まぁ、学習に使われたとしても、
そもそもまだ世に出ていない作品のオリキャラ名等が回答として出るケースはまず無いとは思いますが……。
これがすでに世に出ている作品の続編だったら話はガラッと変わってくるんですけどね。
あと、GPT-5の新機能としてWebの閲覧・操作などを代行する「エージェント機能」が解禁されました。
いちおう理論上は代理でログインしてGmailでメールを自動送信……みたいなこともできるようですが、
エージェント操作はその場限りのサンドボックス環境で行うためセッションは持続しません。
基本的にはログインを要する使い方はやや難易度が高いと見て良さそうです。
「Amazonで〇〇として検索して出てくる商品10個のレビューを分析して良い点と悪い点をレポートにして」
といったような使い方は簡単にできそう。
さらにこれ、フォームの送信なんかも代行できるそうなので悪用しようと思えば簡単に大量送信できます。
もうWebフォームでCAPTCHAを設置していないようなところは良いオモチャですね。
しかも驚くべきことに、これスマホからでもできます。ますますスマホ依存が加速しそう……。
少し前に「GPT-5が登場するとしたらそれはAGI(汎用人工知能)である」というような記事を読みましたが、
ちょっと触った感じでは「o3」と比べてそこまで飛躍的に進化した感じではなく、
サンドボックス環境の制約も踏まえるとまだ人間の作業を完全に代理できるレベルではないという印象。
これがOSレベルで統合されてアプリの操作も代行できるようになったらいよいよという感じがしますが、
ChatGPT単体でそれを実現するにはまだ時間がかかるのではないでしょうか。
とはいえ、このスピードなら2年以内には実現してそうな感じもしますが……。
徐々に生活に浸透しつつある生成AI。
せっかくならその能力を十分に発揮させられるくらいのリテラシーは持ちたいところです。