全自動卵回収機
『Minecraft』の共用サーバーで元同僚がいつの間にか「ピリジャーの前哨基地」を攻略していて、
その報酬として「アレイ」という妖精を2匹ゲットしていたので1匹譲ってもらいました。
アレイは、1つだけアイテムを持たせることができ、
持たせると周囲に同じアイテムがドロップしたときにそれを収集するようになります。
また通常時は拾ったアイテムはプレイヤーに対してドロップしますが、
音符ブロックが鳴った場合は30秒間音符ブロックに対して拾ったアイテムをドロップします。
この習性を利用して、全自動タマゴ回収機を作れないかと思い試行錯誤していました。
マイクラでちゃんとしたレッドストーン装置を作るのは2014年以来です。
まず養鶏場の中に音符ブロックを置きます。
音符ブロックはレッドストーンの動力を感知するたびに1音鳴るので、
NOT回路とレッドストーンリピーターを組み合わせて動力がループするクロック回路を作ります。
これでアレイは常に音符ブロックに対してタマゴをドロップするようになるので、
それを受け取るために音符ブロック直下にホッパー付きトロッコを設置します。
さらにその下にホッパーを設置し、ホッパーの隣にチェストを設置。
これでドロップしたタマゴはチェストにどんどん貯まるようになります。
ただこれだと毎回養鶏場の地下に潜ってチェストを開きに行かなければならず面倒です。
そこで養鶏場の地下とマイホームの倉庫の間をレールで繋ぎ、
タマゴを運搬するためのホッパー付きトロッコを設置しました。
ホッパー付きトロッコが満タンになったら自動的にマイホームに向かって発進し、
マイホームへの搬入が終わったら自動的に養鶏場に戻る装置を作ります。
まずはマイホーム側の作業をしました。
「自動的に発進する」ためには必ず足元のパワードレールがONになる動作が必要です。
なのでレールの端っこはパワードレールで確定。
その直下にホッパーを設置してチェストに繋ぎ、搬入できるようにしました。
あとはホッパーにレッドストーンコンパレーターを接続して
ホッパーの内容量がゼロ(=信号がOFF)になったらパワードレールをONにすればいいので、
単純にNOT回路でどうにかなると思っていましたが、そうはいきませんでした。
これだとパワードレールに乗った瞬間からホッパーにタマゴが1個移動するまでの間は、
まだタマゴがあるにも関わらずパワードレールがONになっています。
ゆえに、1個も搬入することなくトロッコはとんぼ返りしてしまいます。
そこでパワードレールの2マス前にディテクターレールを設置。
これはトロッコが乗ったら動力を1秒だけ出力するので、トロッコが来たことを検知します。
あとはNOR回路でディテクターレールかホッパーがONのときにパワードレールはOFFにすればOK。
養鶏場の方はもっと簡単で、
搬出するトロッコの直上のホッパー(=タマゴを貯めるチェストの直下のホッパー)に
レッドストーンコンパレーターを接続して、
さらにそのレッドストーンコンパレーターの横にレッドストーントーチを置き比較モードにします。
(比較モードは接続した動力と横にある動力の強さを比較して一致したらONになります。
ホッパーは内容物が最大のときに強さ15を出力し、
レッドストーントーチは長さ1の場合に同じく強さ15を出力します)
こうすることでレッドストーンコンパレーターは
ホッパーが満タンになったときにだけ信号を出力するので、それをパワードレールに繋げばOK。
搬出するホッパー付きトロッコ自体の重さを計れれば一番スマートなのですが、
ディテクターレールとパワードレールの役割を1マスに詰め込むのは不可能なので妥協しました。
そんなこんなで何もしなくてもニワトリが生んだタマゴを自動的に回収し、
さらにマイホームの倉庫に自動的に入れてくれる装置が完成。
試行錯誤の時間を含めて4時間ほどかかりました。
この自動搬入装置、実は2013年にホッパーが実装されたときにやりたかったことなんですよね。
当時はなんだかんだで諦めてしまいましたが、十年越しの実現と相成りました。
マイクラはいろいろなことができるゲームですが、
やはりレッドストーンで何かを完成させられたときの満足感は格別ですね。