レガシーなスマホは入手困難
先日(#07363 / 2024年02月13日)、公式ライセンスのスマホテトリス(PlayStudio版)
があまりにもひどかったことをきっかけに、レガシーなスマホゲームへの興味が再発しました。
この数日で改めて32bitアプリで過去に削除対象になったことのないタイトル全部を整理。
昔のテトリスも2作品(2010年のEA前期版、2012年のEA後期版)があり、
この後期版についてはスワイプで落とす場所を決められる形式でかなり好印象でした。
まあガッツリやるかと言われるとやらないのですが、
公式ライセンスを取得したスマホテトリスに関してはいまのところこれ一択かなと。
そして今日は休みを利用して32bitアプリを維持するための中古端末を探すべく秋葉原に行ってきました。
おさらいすると、App Storeのアプリには32bitと64bitの2種類が存在していて、
iOS 11(2017年)以降はOSの仕様で32bitのアプリを一切動かせないという制約があります。
そしてiPhoneは基本的に初期化時にサポートされている最新のOSに強制アップデートされ、
なおかつごく限定的な条件を除いてはダウングレードができないという仕様になっています。
この条件下で32bitアプリを確実に動かせるのは
最終サポートがiOS 10である端末、「iPhone 5」「iPhone 5c」「第4世代iPad」の3種に限られます。
このうちスペックが高いのがiPhone 5なので、これを手に入れるのが妥当だろうという話です。
他にもアプリ本体(ipaファイル)が入ったiTunesとPCが必要で、iTunesはver.12.5以下にかぎります。
これはもう公式サイトからはダウンロードできません。
当然App Storeには残っていないので新規端末へのインストールはiTunes経由でしかできないわけですね。
自分はiTunesの方、いわゆる母艦は32bitをインストールできるようになっているので、
あとはスマホを揃えればOK。現状iPhone 5sがまだ現役ではあるものの、
これは最終サポートがiOS 12系で現在はiOS 8となっていて
iOS 8は通信暗号化技術(TLS)が古いためインターネットに繋げないことがよくあります。
まあレガシーなゲームでネット必須のアプリはほぼ存在しないのですが、
完璧を求めるならやはり32bit最終サポートであるiOS 10は必須と言えるでしょう。
というわけで秋葉原の中古スマホショップを5店舗ほぼ回ってみたのですが……。
見事に目的の端末は皆無。どうやら、一番古いものでiPhone 6が限界のようです。
iPhone 8シリーズまではそこそこあり、iPhone 7より古くなると一気に少なくなる印象。
iPhone 6ですら古すぎてほぼジャンク品扱いということもあり、実店舗では厳しいという結論に至りました。
ジャンク品コーナーを定期的にチェックすればいずれ見つかる可能性はありますが、
秋葉原まで足を運ぶ労力とコストを考えると割に合いません。
こうなるとヤフオク、メルカリ等の個人間取引に頼るしかなさそうですが……
その場合は買う前に状態をチェックできないため若干ギャンブルになるところはあると思います。
事前交渉で最低限のことは聞くべきですが、数千円の買い物で質問攻めするのもなあ……という気持ち。
改めて、想像以上に32bitスマホゲームを遊ぶハードルは高くなっていると思いました。
ここ5年くらいで一気にハードルが上がったんだろうなあ……。
まあメルカリという最後の頼みの綱は切れていないので、とりあえず今回はこれで買うことにします。
ちなみにAppleのハードウェア保証ポリシーには「ヴィンテージ製品」と「オブリソート製品」
という特殊なカテゴライズがあります。
ヴィンテージは製造終了後5〜7年前後の製品が当てはまり、
部品を確保していないことがあるため修理ができないことがある製品カテゴリ。
オブリソート製品は製造終了後7年以上の製品が当てはまり、そもそも修理を受け付けないカテゴリ。
現在iPhone 5は「ヴィンテージ製品」のカテゴリで、まだいちおう修理できる可能性が残されています。
中古で買ってバッテリーや液晶画面を交換するといったことは、いまならまだできる。
おそらくあと1〜2年でそれすらできなくなると考えると、
やはり今回の機会で中古でもいいから確保しておくことはマストであるように思います。