カジュアルなRTAは楽しい
今月初頭に『ピクミン4』の本編RTA並走会を開催し自分も参加していました(#07473 / 2024年06月02日)。
これが10ヶ月ぶりの本編プレイであるとともに初の並走会参加、そしてRTAを完走したのも実質初ですかね。
かつてRTAという文化がメジャーになってきたころに
『スーパーマリオサンシャイン』のAny%を走ろうとして練習していた記憶はありますが、
ちゃんと最後まで走り切ったことは皆無、というか練習の段階を脱出できていなかったような。
また、前回についての記事はバイクの騒音を優先してしまいましたが(#07479 / 2024年06月08日)、
実はそこではオリマー救出RTA(通常ED)ではなくオッチン治療RTA(真ED)を6時間半かけてプレイしていました。
並走会やRTAそのものに対する所感は前々回に書いた通りなので、
今回は『ピクミン4』のRTAを3回走った上で感じたことをつらつらと書いていこうかと思います。
RTA自体は最近の知名度の高まりとは関係なく前々から興味はあったのですが、
いくつかハードルの高い要素が重なり合っていてなかなか手が出ないという状況が続いていました。
ピクミンシリーズでは『ピクミン2』の借金返済RTAがもっともメジャーな種目となっていて、
最近はもう相当煮詰まってしまっていますがピクミンでRTAデビューするならわりとこれを選ぶ人が多いと思います。
自分も借金返済RTAには何度か手が出かかったことがあります。
が、この種目は「EARLY BLUES」という高度なバグ技を成功させなければならないという壁があります。
端的に言えばまずフィールドの壁の中にめり込み(Out of Bound)、
そこから道なき道を歩いて青オニヨンの近くまで行くと突然ワープして青ピクミンと出会えるというバグ。
本来は先に黄ピクミンを仲間にしないと出会えない3日目に無理やり出会うためのテクニックです。
そしてこの「道なき道を歩く」というのがきわめてシビアで慣れないと難しい。
かなりの上級者ですらミスすることはザラにあり、これが借金返済RTAの参入を阻んでいるところはあります。
『ピクミン4』はいまのところここまで高度なテクニックを要求されることはなく
(強いていえば「こてしらべの戦い」前の橋をかけずに渡るテクニックは上位を目指すなら必須ですが)、
比較的カジュアルに挑めるRTAとしてはうってつけのタイトルです。
必ず行く洞窟などもほぼ決まっているので、それ以外の攻略方法を覚える必要はありません。
これを並走しようという企画を立ててみたわけですが、主催である自分自身もRTAをかなり楽しめたと思います。
2時間半程度で完走できるのでそんなに長丁場ではないのも良い。
あとなによりもやるたびに改善し自己ベストを更新できるのでモチベーションが生まれやすいですね。
更新した自己ベストでもまた新たに改善点が出てくるという繰り返しが成立する間は本当に楽しい。
まあ、それを続けていくとどんどん許容できるミスが少なくなって完走率が下がっていき、
あるときからむしろ負荷が高いゲームになるのでしょうが……。
今回までに累計3回走りましたが、この感じだとまだまだ数回は改善の余地を残してそうです。
RTAの主戦場は「speedrun.com」で、このサイト自体は10年以上前から知っていますがいまだに投稿したことはありません。
『ピクミン4』をきっかけに明確にデビューできればと思っていますが、
昨今の忙しさを鑑みるともう少し先の話になりそうです。