Chrononglyph

#7852

知らないことを楽しむ

『Balatro』にハマってしまったので、とりあえずVTuberがやってないかチェックしました。
ホロライブ所属の尾丸ポルカさんがやっているのを少し見ていたんですが、
それによってYouTubeのおすすめにBalatro関連の動画がどんどん出てくるように。
ほぼ海外プレイヤーによる提供で、「TASで最速クリア」「ゲームを破壊してnaneinf(計測不能≒ほぼ無限)を出す」
等のスーパープレイ動画がワラワラと出てくるんですね。
あの、申し訳ないんですけど自分としてはそういう尖った内容のコンテンツは蚊ほども興味ないわけですよ。
これは『Balatro』が好きだからこそ切実な問題です。
つまり、このゲームに関しては自分は「知らないことを楽しみたい」というスタンスなんですね。


こういうふうに、興味あることの一部を未知のままあえて触れずにとっておくというのは、
ブログでも「タコウインナー問題」としてそのネガティブな側面を考察してきた歴史があります(#07454 / 2024年05月14日)。
これはゲームの隠し要素などのいわゆる「とっておき」を過剰に神聖視し、
相対的に自分が不甲斐ないので着手する勇気を持ち得ない、というような文脈で批判してきました。
ネガティブな気持ちでポジティブなイメージの「好きなモノ」には着手できないのは当然のことで、
これはモノを愛する以前に、気の持ちように根本原因があるとも言えます。
昨今はようやく気持ちも整理できてきて好きなものも比較的遠慮なく着手できるようになってきました。
長年神聖視しすぎて着手できなかった創作が順調なのが良い例です。


タコウインナー問題がネガティブな文脈で語られるのは、
それに着手するのが合理的なのに自尊心その他の理由によって着手できない場合に限ります。
『Balatro』の過剰なやり込みプレイ情報をシャットアウトしたいという気持ちは、
そもそもそれに着手することが合理的に正しいとも言えないため一応の筋は通っていると思います。
「知らないことを楽しむ」主義の自分からしてみれば、むしろシャットアウトする方が合理的とすら言えます。


これは自分のゲームに対する一種の「こだわり」で、かなり昔から持っていることを自覚しています。
タコウインナー問題は、ある意味この「こだわり」を日常生活にも適用して失敗したのを矯正する試みだったのかも。
知らないことを楽しむというスタンスそれ自体に罪はないと思われます。


着手しないというこだわりはある意味行動しない言い訳にもなりうるのでリスクはありますが、
最近はこういう自分なりのこだわりこそが「本心」なのだという気づきもあり(#07838 / 2025年06月01日)、
こういう気持ちは自分のささやかなアイデンティティーとして大切にしていきたいと改めて思います。
もちろん着手する方が合理的な場面で適用するのは依然として間違いだと思っているので、
そこは混同しないように気をつけたいところ。


ちなみに『Balatro』はグリーンステークを突破して現在ブルーデッキでブラックステークに挑戦中。
このゲームは難易度が上がるごとに新しい制約が課されますが、
下位の難易度で課された制約も全部引き継がれるというエグい仕様があります。
ブラックステークはジョーカーを売ったり破壊したりできなくなる「エターナルシール」が付くことがあるモード。
これのおかげで迂闊に弱いジョーカーを買うと中盤ですら苦戦するため、
また立ち回りを考える必要がありそうです。
というかそもそもこの条件下でグリーンステーク(目標点数が上がる)も内包しているのがキツすぎる。
果たしてクリアできるのでしょうか。
個人的にはBalatroブームはまだしばらく続きそうな気配です。



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