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#7858

仮想通貨取引反省まとめ 2025年春期

今日の出来事暗号資産

イスラエルの政治的思惑もありつつ始まったイスラエル-イランの軍事問題。
自分はこれに巻き込まれる形でビットコインのロングポジションで大きな含み損を抱えていたわけですが、
とうとうアメリカが介入することが確実になり、金融市場はさらに暴落。
これでトドメを刺される形になり21日深夜にロスカットされてしまいました。
自分個人としては、これでイラン-イスラエル問題で2回連続で煮湯を飲んだことになります。
今回はポジションを入れた当時から「ロスカット域が近すぎるかもしれない」と予感していたこともあり、
これを凌いだらATHから38%の下落に耐えられるようにレバレッジを下げよう、
と思っていた矢先の大暴落で、そういう意味では天に見放されたかと思うほど間の悪い取引だったと思います。
こういう間の悪い取引をしているようでは市場の悪魔に搾取され続ける人生を歩むことでしょう。


同じくイラン-イスラエル問題で退場することになった前回の反省を踏まえ(#07442 / 2024年05月02日)、
今回は「少額ずつ資産を退避してロスカットに備える」「有識者の意見に縋らない」
という前回の反省で生まれた基本方針は概ね遵守できていたと思います。
特に資産退避に関しては、これのおかげで仮想通貨資産の6割はロスカットによる全損から免れたため、
まあそれなりに功を奏したと言えるのではないでしょうか。
ただ、資産の6割を退避していたからこそ証拠金として通用せず、ロスカットの可能性を高めてしまった……
という考え方もできますが。
あと証拠金がずっと少ないままだったので、去年と比べると取引回数の割に金額は少なめです。


教訓が活かせた一方、従前からの課題である損切りについては結局今回も遵守することはできませんでした。
そもそも自分の取引スタイルは塩漬け戦略も取りうることが前提として含まれているため、
安易な損切りは下手するとロスカットされるよりも実損が大きくなってしまいます。
たとえば年初来の取引履歴で試算すると、500ドルで損切りした場合の実損は今回のロスカとほぼ同額になります。
500ドル未満にした場合はタッチする回数が増えるので実損はさらに大きくなりそうです。
つまり、塩漬けも半ば前提とするような素人戦略に損切りを導入したところで、
ただ単に実損が増えるだけで何もメリットが無いのは明らかなんですよね。
ある意味、ロスカットされる前提の戦略とも言える。


じゃあどうすればいいのかということをChatGPTくんとも相談した結果行き着いたのが、
皮肉にも前回の反省でも行き着いている「バルサラの破産確率表」に基づく「2%ルール」です。
つまり、1回の取引における最大損失額を資産の2%に抑え、そこからレバレッジや証拠金額を決めるというもの。
この場合、利食い目標は最大損失額(R)の2倍(2R)が妥当とされます。
最大損失額=ストップ額までの幅を妥当なラインにしなければ意味がないため、
レバレッジや証拠金は都度計算しなければなりません。
レバレッジをいままで通りの固定幅にして2%ルールなんて設定しようものなら一瞬で清算されまくります。


その代わり、2%ルールをしっかり遵守すれば理論上は破産する可能性はほぼ無くなります。
勝率40%を維持できればとりあえずお金は順当に増えていくし、仮に35連敗したとしても資産は半分残ります。
1回の負けで全部失う現状の取引スタイルと比べれば驚くほどセーフティです。
言うなれば「負けるのは当たり前」という前提の上で考案されたルールと言えるでしょう。
負けるのが当たり前なら心理的負荷はかなり減って、チャートと向き合える時間も増えると思います。
今回のような有事リスクに怯える必要もありません。
ただし、一方で1回あたりの利益も当然減るのでとにかく取引回数を増やすしかありません。
スプレッドシートで試算してみると、15万円スタートかつ1ヶ月の平日全部(≒22日)で1日1回取引した場合、
10ヶ月分試算した場合の1ヶ月後の平均純益は勝率40%で1.1万円、50%で4.1万円。あまりにもショボい。
ただしこれが複利で増減するため、1年粘れば勝率40%でも42.4万円まで成長しています。
ちなみに勝率60%をずっと維持できれば2716万円というとんでもない金額になり、そこはロマンがあります。
逆に勝率30%でも1年間で2.8万円しか減りません(時間的損失は莫大ですが)。


そう考えると、2%ルールは理にかなっていて採用しない手はないように思います。
なぜ前回の反省でバルサラの破産確率表まで行き着いていたのにこれを採用しなかったのか。
これは「勝つ自信がないから」というのが表面的な答えになります。
塩漬け戦略を組み込む既存のやり方はロスカされるリスクはあるものの、
軽率にポジションを入れて含み損が出ても助かることがあるので「負けが負けにならない」感覚があり、
そういう点での簡便さに引き寄せられてしまった感があります。
明確に損切りポイントを設定するとなると、徹底的にテクニカル分析をしなければならない。
分析せずに損切り設定したら連敗に連敗を重ねることになるのではないかということを恐れていたわけです。
いまにしてみれば、真剣に分析できないなら市場に参加するなと思うわけですが……。


仮に2%ルールを採用する場合、40%維持できるだけのテクニカルスキルが自分にあるかどうか、
無ければそれを磨いていく余地はあるのかどうかというところが重要です。
今シーズンの感触で言うと、塩漬け=負けなら50%も全然割っていないような気はする。
ただし、利食いして撤退したポジションが2Rに相当するレベルに達しているケースは多くないため、
2Rまで粘ることを前提とするとどうなるかは分かりません。
これまでは「負けてはならない」という大前提でやっていましたが2%ルールでは必ずしもそうでないため、
そもそも取引の姿勢からして変わることになり、この辺はいままでの傾向はあまり役立たないのかも。
少なくとも言えるのは、1Rなら損切りと利食いまでの距離がそれぞれ同じなので丁半博打が成り立ちますが、
利食いの方が2倍の距離となるとやはりテクニカル的にしっかり当てないと50%の維持はかなり難しいということです。
それを考慮すると勝率40%維持はそれなりの覚悟が必要なのは確か。
軽率に2%ルールを採用したら時間を費やした結果お金が微減するという結果にもつながりかねないし、
なんなら最初の数ヶ月は半ば必然的にそうなるだろうと踏んでいます。
しかもそれで22回/月の取引回数を維持しなければ目標には届かない……。
そこまで本気で仮想通貨取引をしたいと思えるかどうかが問われています。
いまはまだロスカのほとぼりが冷めていないのでなんとも言えないですが、
1ヶ月くらい経ってからまた取引をしたいと思えるかどうかかなと。


今回、失った22万円は直近の取引で得た純益なのでそういう意味でダメージはゼロ……のはずなのですが、
心境的にはとてもそう割り切れるものではありません。
直近は連勝していたため、「取引資産=失ってもいいお金」という意識も希薄だったと思います。
持っている段階では「たった」22万円だと思っていたんですが、失ってみて初めて大金だったと気づくわけです。
この辺のギャップはもうヒトが普遍的に持つ認知のクセらしいのでどうにもなりません(損失回避バイアス)。
が、資産を軽く見ていたことが市場から奪われる隙になってしまったのは確かだろうと思っています。
社会や市場は常に間隙を狙って資産を奪おうとしてきているということを改めて意識していくべきかなと。
従来の取引戦略は資産を抜くほど手元の原資が大切だという意識が必然的に薄れていくので、
そういう意味でも欠陥のあるシステムだと言えるのかもしれません。



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