Chrononglyph

音楽一般

#7993

神保町のカレーと渋谷の音楽

元同僚とひょんなことからカレーの話になり、一緒に神保町にあるカレー屋へ行くことになりました。
最初に行ったのは「ボンディ」というお店。
同僚が言うにはとにかくおいしくて、神保町で初めてカレーを食べるならここに行くのが堅いとのこと。
カレーと古本の街の名店はどんなものかと期待して行ったのですが、まさかの超行列。
14時に集まってから行くのでピークは過ぎているだろうと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
ネットで評判を検索しても、「とにかくいつ行っても並んでいる」とのこと。


迷ったあげく、近くにある「ガヴィアル」というカレー屋に行くことにしました。
こちらも行列はありましたが30分待ち程度でした。
「ボンディ」も「ガヴィアル」もテイストは似ていて、
長方形の陶器に入ったライスにソースボートに入ったルーをすくってかけて食べるというスタイル。
あとはホクホクのジャガイモが2つ付いてくるのが独特です。
自分はポーク、チキン、ビーフ全部入った「ミートカレー」というのを注文したのですが、
ソースボートでは入らないからか特性のポットにルーが入ったものが登場しました。
そしてその一口目の衝撃たるや。あ、久々に「カレー」を食べたなという感じ。
まったりとしたコクですが、少し遅れてピリッとした辛さが来ます。
あまりにもおいしいので同僚よりも3倍近く早く食べ終わってしまいました。


カレー屋を退店したあと、少し腹休めに話しながら遠回りに歩いて駅で解散。
自分はそのまま半蔵門線で渋谷に向かい、先日整理した未所持CDが中古ショップにないか確認しに行きました。
とりあえずは音楽目当てで渋谷に来たならタワーレコードは行っておこうと思いタワレコへ。
エレクトロニカ・アンビエントの音楽群は新たに「エレクトロニック・ミュージック」という括りになっていました。
最近出たSquarepusherのリイシューなど、Apple Musicで見かける新譜は抑えられている印象。
ただ、自分が探している12kなどのマイナーレーベルはほぼ全滅でした。
まぁ、さすがに新品での入手は難しいと思っていたので特に落胆もありませんでした。
ちなみにタワレコは1フロアが丸々レコード専門になるなど、アナログレコードの盛況っぷりがすごかったですね。
しかもかなりのお客さんが入っているという。カセットテープコーナーもありました。


次にその足でディスクユニオンに向かいましたが、こちらも特に収穫はなし。
中古販売ならそれなりに期待できるかと思いましたが、そもそも電子音楽CDの取り扱いがかなり少ない。
そしてここでも市場のメインはアナログレコードでした。
むしろ自分以外のお客さんはみんなアナログレコードコーナーにしか興味なさそうな気配。
CDってここまで衰退していたのかという驚きです。
いや、むしろアナログレコードが躍進したと言った方が適切なんだろうか……?


中古CDショップは新宿や下北沢にもそれなりの規模のお店があるようですが、今回は行きませんでした。
定期的に足を運んで目当てのCDが入荷していないかチェックする宝探しのつもりでしたが、
ディスクユニオン程度の規模だとさすがに宝探しをするには不毛すぎるかなと。
新宿や下北沢もいずれは行くと思いますが、まずはあくまでも規模のチェックということになりそう。
そして一番電子音楽の取り扱いが多い店舗に定期的に行く、というのが現実的な線でしょうか。
どちらかというと、本腰入れて揃えたいならネットのチカラを駆使する方が良さそうではある。


CDショップでは収穫はありませんでしたが、カレーはおいしかったので良しとします。


#7526

作曲家の重要性

今日の出来事音楽一般

2007年09月からずっとローカルのみで運用していたところ、
去年の12月でついに配信サービスとの融合を果たした音楽ライブラリ。
新曲のダウンロードし放題で明らかにお気に入り楽曲を発掘する機会も増加しています。
現時点で15,133曲あるライブラリのうち、★4以上は伝統的に合計150曲まで(約1%)と決めているのですが、
Apple Music契約以降の新曲で★4以上に該当する楽曲数はすでに17曲に達しています。
これは2019年12月〜2023年11月期までに出会った★4以上の楽曲総数(18曲)にほぼ匹敵しています。
つまり、単純に従来の4倍近くの頻度でお気に入り楽曲と出会っているということ。
新陳代謝が早いので音楽にマンネリ感を感じることも少なくなりました。
まあ、たまに脳死で同じプレイリストばかり聴いて耳が飽きるのを感じることはありますが。
全体としては間違いなく良い傾向だと思っています。


Apple MusicはSpotifyのDaily Mixに相当するプレイリストがジャンルの棲み分けができないため役立たずで、
基本的に既存楽曲との関連でしか新規楽曲を掘り起こせないという印象を持っています。
まだいろいろ試行錯誤している段階なので他にいろいろやりようはあると思いますが、
Apple Musicのみではチカラ不足でSpotifyを併用するのが間違いなく強いものの、
コスパ面から保留しているという状態です。現状ではまだまだ新曲探しのプロセスは不完全ということです。
ゆえに本当に好きな新規楽曲は結局能動的に探して見つけたものが多いのですが、
最近だとさくらみこの「DAI DAI DAI ファンタジスタ」もそのうちの1曲ですね。


これは先日のソロライブ発表配信でお披露目となった新曲のひとつですが、かなり完成度が高いので驚きました。
自分はさくらみこはVTuberとしては好きですが、彼女のオリジナルソングはさほど好きではありませんでした。
みこちの既存オリ曲は言ってしまえば作曲者の実力がキャラに負けてしまっているんですよね。
「Sakura Day's」「にゃっはろーわーるど!」くらいしか聴いてないけど、
これらに関しては率直に言うとありがちなコード進行、稚拙な歌詞、平凡な展開でこれといった個性も見当たらない。
キャラを活かす以前の問題で音楽としてグッと来るような要素が無いわけです。
キャラありきで聴いてしまうと、どうしてもその期待とのギャップで聞き劣りしてしまいます。
実はこういうことは音楽の世界ではありふれていて、作曲やプロデュースがいかに重要かということです。
ボーカルの良さを活かすも殺すもプロデューサーや作曲者の腕次第と言うべきか。
有名曲をきっかけに知って好きになったボーカルの他の楽曲を検索してみたら、
有名作曲家とのコラボ楽曲は光り輝いてるけれど単独名義のアルバムは聴くに耐えない……
なんていうことは結構よくあるのではないでしょうか。
自分も音ゲー界隈などで何度もガッカリした記憶があります。
声質など、作曲とは関係ない部分も明らかにクオリティが変わって聴こえてくるから不思議。
楽曲制作の背景やスタンスの違いが表れているということなんでしょうか。


ただ、作曲のクオリティでガッカリすることもあれば逆も然りで、楽曲としてのクオリティが良いと
もともと推しが歌っている分「できれば評価したい」というモチベーションはあるため個人評価が爆上がりします。
「DAI DAI DAI ファンタジスタ」がまさにそれでした。
改めて楽曲における付加価値は楽曲のクオリティに左右されるものということを実感します。
そしてその価値観も移り変わるものなので、いずれは手のひらを返して既存オリ曲もヘビロテしているかもしれません。
そう言う意味では直感的な印象だけで楽曲批判をするのは不毛だと言わざるを得ません。


まぁ、自分としては好きな楽曲をコンスタントに掘り起こせればそれで言うことはありません。
Apple Musicの使い方は引き続き模索する必要はあるものの、
現状でもすでに満足度が高い音楽生活を実現できているのは良いことだと思っています。


#7362

CDを買う意味

今日の出来事音楽一般

一昨日行けなかった渋谷へ、定期的に行っているタワレコで新譜チェックをしてきました。
なんとOPNの新譜が出ているではないか。しかも試聴したかぎりかなり良さそうな雰囲気!
これ以外にもクラブ・エレクトロニカコーナーでスタッフがピックアップしている新譜を一通りチェックし、
その場でApple Musicからダウンロードしてライブラリに追加。
このスピード感はサブスクならではですね。ライブラリに入れるハードルも一気に下がった感が。
ただ、これだと小売店であるタワレコに1円も入らないのでOPNの新譜だけはCDも買いました。


合理的に考えればサブスクを契約した上でサブスクにある音源をCDでも買う理由は皆無です。
サブスクで再生すればアーティストに利益が入るし、
リッピングの手間が無いのでCDだと躊躇うような音源にも手が伸びやすいです。
唯一、それでもCDを買う理由があるとしたらサブスク解約後もライブラリに残したい場合ですね。
今後10年やそこらでApple Musicが廃業になるとは考えられませんが、
万が一ということがあるかもしれない。
その遠い未来にオフラインライブラリしか聴けなくなったとき、
そのときになってCDを探していたのでは遅い可能性があります。
なので本当に好きな音源については保険の意味で買っておいてもいいのかなと。
あとは単純に所有欲を満たせるからというのもありますね。


もちろんサブスクに無い音源についてはこのかぎりではありません。
今回、タワレコへ行くにあたり事前にヴェイパーウェイヴのディスクガイドを読んできたのですが、
ここに紹介されている楽曲はマイナーすぎてことごとくサブスクに存在しないわけですよ。
アーティストのページはあっても音源が存在しない、というケースもザラにある。
こういう音源についてはCDを買い漁るしかないわけですが、
残念なことに国内最大級のCD小売店であるタワレコも、サブスクの足元にも及びません。
となるとタワレコの存在意義とは……ということになってしまっているのが現状です。
中古CDの販売を開始しましたとポスターが貼ってあったので、
タワレコ側もその辺の状況は理解していてうまく時代に合わせようとしているのかもしれない。
中古市場ならサブスクに存在しない音源が流れてくる可能性も十分ありますからね。
アニメ・アイドル系フロアはCDに限らず漫画なども棚に並び、推し活応援ブースが多くありました。
CDしか取り扱わないフロアの5倍は混み合っていました。
とてもCDショップの光景とは思えませんでしたが、これも時代の流れでしょうか。


サブスクに存在しない音源の見つけ方についてはまだ方法が確立しておらず、
ヴェイパーウェイヴ然りマイナーなジャンルを突き詰めるなら早く確立したいところです。
以前も書いたように購入手段はメルカリなどのフリマアプリが有望ではありますが、
それだけでは試聴ができないのがネックになります。
この辺はYouTube、SoundCloud、Discogs、bandcampといったサービスを駆使するしかないんだろうか。
ただ、それだけでは未知の音源を知ることができないので
やっぱりその点でディスクガイドのような存在やレーベルの知識は必須になりそう。
いつぞやのように同じジャンルが好きな人とコミュニケーションできる機会があると
お互いに知見が深まってメリットが非常に大きいんですけどね。
超マイナージャンルゆえになかなかそれも期待できないのが現状です。


音楽に関してはここ2年明確に衰退していましたが、例の寝逃げでリミックス以降復権しつつあります。
願わくばこの勢いを維持して新しい扉をどんどん開いていきたいところ。


#7282

音楽CDショップの代替としてのメルカリ

今日の出来事音楽一般

エレクトロニカみたいなマイナージャンルを取り扱う実店舗は年々減少傾向にあり、
自分が知る限りではそれはもはや絶滅寸前です。
渋谷タワレコが本当に最後の頼みの綱という感じ。
その中でも埼玉かどこかでいまだ個人が運営している実店舗があるらしく、
インスタアカウントをフォローしています。いつか行きたいとは思っているのですが……。
いずれにしろエレクトロニカをCDという媒体から探すのはどんどん難しい世の中になってきました。
今後はどんどんネットありきになっていくだろうし、
それはそれでCDをプレスしないような個人アーティストとの出会いもあるので良い面はあります。
ただ一方で、サブスク隆盛の前にアーティストが引退したような場合など、
少し古い音源はやはりCDでしか手に入らないことも多いです。
その範囲をカバーするために実店舗という存在が欠かせないのはいまも昔も変わらず、
これからも変わらないだろうと思うのですが、その実店舗が絶滅寸前というのは由々しき事態です。


しかし、昨今その実店舗の代替になりうるものを見つけました。
最近断捨離でお世話になっているメルカリです。
試しにそれなりにマイナーなアーティスト名で検索すると、結構出品していることが多い。
しかも、プレミア価格でもなく非常に割安で出品されています。
どうしてもCDが欲しい音源と出会ったら、今後はメルカリを検索してみるのもアリかも。
まあ中古販売を良しとするならAmazonでもなんとかなりそうな気もしますが。
結局、実店舗が無くなかったからといってモノが手に入らなくなるということはなく、
その代替もネットサービスでどうにかできるのが現代の良いところだったりするのでしょう。


ただ、それらの音源を手に入れる可能性が無くなったわけではないものの、
そういう存在を知る方法は相変わらず確立していません。
サブスクでAIがオススメしてくる音源は当然サブスクで配信しているものに限られるわけで、
その範囲外の音源を探そうと思ったら昔ながらの検索でどうにかするか、
あるいはその道に詳しい人から教えてもらうしかないのかもしれません。
その意味ではディスクガイドみたいな存在が深いところにある音源と初心者を繋げるものとして、
従来よりもさらに重要になってきているのかもしれません。
エレクトロニカ界隈としては2018年に『IDM Definitive』という書籍が発行されており、
買ったはいいものの電子版の出来があまりにも悪すぎてまともに読んでいませんでした
(シナノブックスという出版社が出している専用アプリでしか読めず、
そのアプリが非常に動作不安定だったと記憶しています)。
この機会に本腰入れてアルバム名を手打ちして視聴する作業に従事してみるのもアリかも。


#7152

音楽と結びつく情景

今日の出来事音楽一般

自分は外出時、移動中は基本的に音楽を聴いている習慣があって、
その習慣の影響で特定の音楽と特定の場所の映像記憶が結びついていることに気づくことがあります。
その場所というのは、たいていはその音楽を聴いているシーンのいずれか。
もっともよく聴いている場面が印象に残りやすいため、
そのときにしか行かないような場所で聴いていた音楽は、それぞれ結びつきやすいと思います。
自分の例で言えば「をとは」の2ndアルバムを聴くと2022年に9ヶ月通った現場を想起するし、
同様にKOTONOHOUSEの1stアルバムは2021年の現場を、
NekoHackerの1stアルバムは2019〜2020年のweb制作研修の場所を想起しますね。
しかもこれは直近だけではなく、結構昔のも結びついたまま記憶に残っている。
dj TAKAの「ABSOLUTE」は月間再生数最高記録を保持している楽曲ですが、
これを聴くと2009年当時の大学生活でバス停まで歩く道のりを思い出します。
面白いのは、その後何年も聴き続けても最初に刻まれた情景は変わらないということです。
「ABSOLUTE」の再生回数は800回を超えていて、バス停までの道以外でもたくさん聴いてきているわけですが、
不思議とそれが更新されることはありません。
これはおそらくその楽曲自体にハマったかどうかが関係している気がします。
CAPSULEの「Sugarless GiRL」は累計再生回数1000回を超えているレジェンド級の楽曲ですが、
アルバムを購入した2009年当時の記憶よりも、2012年頃の記憶に結びついています。
大学院までの道のりを自転車で走っているような情景が思い浮かびます。


この楽曲は購入当初よりもそれなりに好きでしたが当時は「Pleasure ground」の方がギリギリ上で、
その後2012年のテクノポップ再評価路線の中で爆発的にハマった楽曲です。
楽曲に結びつく情景がそういうマイブームの事情も考慮した上で残っているのだとしたら面白いですね。
だとしたら情景と結びついている楽曲は当時本心から好きだったということなんだろうなと。
ちなみにこれは音楽だけではなく、まれにゲームにもあります。
ただゲームというのは基本的に室内で遊ぶものなので音楽と比べると断然数は少ないですが。
なぜか頭の中に残っているのが『ドラゴンクエストモンスターズ』の「やすらぎの扉」最深階層と、
小学校4年生当時の学校の前の通学路が結びついているんですよね。
別にゲームボーイを学校に持って行ったこともないのになぜ……?
同じような年代の記憶なのでごっちゃになってしまっているんでしょうか。
ちなみに「やすらぎの扉」の最深階層とは、スライムファングがカジノをしているところです。


こう考えるとCMソングって結構合理的な戦略なのかもしれませんね。