ネット活動の意義を探る
4年前当時、ネットコミュニティにおける「疎外感」をどう凌ぐかについて考察しました(#06284 / 2021年03月02日)。
これは、4年前時点のさらに4年前に考えていた「孤独感」に関する考察の続きであり(#04900 / 2017年06月04日)、
一連の言説はなにげにここ9年くらいの自分の考え方を端的にまとめ上げたものになっています。
2017年当時の記事は大きく分けて2つの主張があり、
まず「9連休という大きな時間的自由が与えられていながら『新しい挑戦』を何一つ着手できなかった不甲斐ない自分」
に対する反省というのが念頭にあります。
当時はいまよりもよっぽど社畜でしたが、珍しくGWは9日も休めることになったのでいろいろなことを計画しました。
既存の活動に行き詰まりを感じていたので、新しいことに挑戦したいという機運が強くあったんですね。
しかし、結局なんだかんだでどれもこれも着手することができなかったと。
この「なんだかんだ」の部分についてはいまだに克服できたという実感があるわけではありません。
ちょうど2025年正月休みに溜まっていたやりたいことに片っ端から着手できた経験がありますが、
ここ9年で明確に殻を破れた経験はそれくらいで、そういう意味ではタイムリーな課題です。
ただ、これは今回の主題からやや逸れるのでこれくらいにしておきましょう。
2017年の言説の後半では、当時の迷走の根源は「孤独感」ではないかと予想し、その正体を暴こうとしました。
つまり、自分が新しいスキルを身につけようとする目的は結局新たに他人を魅了する何かを作ることであり、
要するに承認欲求を満たすことにある。
なぜ既存のものを捨てて新しい何かでそれを満たそうとするのかといえば、
既存のコミュニティは自分を認めてくれない、あるいは成果に対して十分な承認を与えてくれないからだ。
一方でそこでは精力的に活動している他人同士では十分に認め合っているように感じられ、疎外感を感じる。
このギャップこそが孤独感(えも言えぬ寂しさ)の正体であり、
孤独感を払拭したいならコミュニティから距離を取るのが差し当たり実践できる最善策なのではないか、と考えました。
実際に2017年以降は主にTwitterからは不定期で距離を取る期間を設けるようになり、いまもまさに距離を取っています。
ただし、それ自体は対処療法的な行動に過ぎず他者承認不満という根本的問題は解決しませんでした。
2021年の自分は、そもそもそれは「自分から他人の作った輪に入っていけない」せいであり、
言い換えれば自分は「自分の作った輪に他人の方から入ってきてほしい」という信念があるのでは、と考えました。
だから他人が輪を作ると嫉妬する。自分の輪に入ってきてくれないと疎外感を感じる。
ネットコミュニティとうまくやっていけないのはこうした(非合理な)信念があるからなのではなかろうかと。
webサイトという「島」を作ってそこからコミュニティを広げようとする基本的な立ち回りや、
いつぞやの黒歴史であるオフ会論争などもこの信念が大きく関わっていると思っています。
これはブログでたまに「独占欲」と表現している、幼少期の家庭環境から強く影響を受けているかなり深い信念であり、
それを明瞭に言語化している2021年の記事は実は自分にとって値千金の情報だったりします
(これこそがブログを続けるメリットなのかもしれない……)。
2017年と2021年の各記事は昔の自分といまの自分を繋ぐ結節点のようなものとして大いに存在意義があります。
これらを読むと、昔の自分の苦しみが昨日のことのように思い出せる。
一方、それらは完全に解決したわけではなくまだまだ付き合わなくてはならない課題でもあります。
つまり2025年現在もまだ「途中」であり、未来の自分にバトンを回す義務があると言えるでしょう。
自分のネット活動の基本形としては、
①何かに挑戦し、②他人を迎え入れる輪を作り、③他者承認を満たすというのが一連の流れになります。
このうち①はこれまで暗黙的に既存の何かや他人がすでにやっていることは全否定していました。
それは、それらに向き合っても③は満たせなかったという経験則に依るものです。
しかし、完全にゼロからやって他人にチヤホヤされるレベルまで熟達する見通しがそう簡単に立つはずがありません。
2017年GWに「なんだかんだで」新しいことに着手できなかったのもその辺が主因なのではないかと思います。
これはもっと大胆にプライドを捨ててハードルも下げる必要があるでしょう。
②は推し活によって部分的に否定しつつありますが、完全否定する必要も無いのではないかと思っているところ。
ただ、一般的には輪を作るよりも誰かが作った輪に入っていくのが圧倒的に簡単なはずであり、
積極的に後者を選ぼうとしている自分が茨の道を選んでしまったのは確かです。
その結果報われないことも多々あるだろうし、
少なくともweb制作だけを起点にするのはもう無理なのでそうではない何かを探すことになりそうではある。
しかも、そこまでやって得られるのが他者承認というのがなんとも割に合わないんですよね。
だからこそ、ここ9年も結局は既存のコミュニティで満足する(せざるを得ない)という結論に至っているのでしょう。
既存のコミュニティもそれはそれで大事なんですが、
定期的に距離を取らざるを得ないくらい「割に合わない」活動であるということは否定しがたい事実です。
活動を割に合わないと感じているのはいわばLose-Loseの関係であり、望ましいとは言えません。
こう感じれば感じるほど活動自体も萎縮する一方なのでさっさとどうにかしないといけない。
せめてサブ活動的な新しいコミュニティを作るか入るかはしたいところではある。
2020〜2024年はゲーム会がそれに相当していたわけですが、
それも途切れてしまった2025年はある意味岐路に立たされています。
これがたとえばリアルの人間関係でも充足できるのか、推し活で代替できるのかはなんとも言えません。
既存コミュニティでは他者承認を得るための「コスパ」が悪いと思っていますが、
ここだけが特別にそうなのではなく、どこもそうなのかもしれないという予感もしています。
少なくとも言えるのは、webサイトを作ってそこを拠点にするというのが基本方針だった自分のネット活動は
22年目にして大きな転換点を迎えつつあるということです。
それくらい、昔ながらのやり方に限界を感じつつある。
本心を取り戻すというのがやはり鍵になってきそうだと思っていますが、果たして……。