Chrononglyph

音楽ライブラリ

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#8163

音楽体験のマンネリ化

音楽のマンネリ化がやや深刻な段階に入ってきたと思うので状況整理を。
自分にとって音楽は長らくiTunes Storeなどで能動的に探し、視聴などで購入候補を吟味し、
そして厳選した結果買うと決めた作品のCDアルバムを買ってライブラリに取り込んで育てていくものでした。
またライブラリを楽しむにあたってはその時点の趣向に沿った即興プレイリストを作るのが当たり前でした。
しかしタイパが大切な価値観になった昨今、これら選定作業はあまりにも手間がかかりすぎるという現実があり、
特に「アルバムを買う」という行動は上京してから大幅に衰退。
それによって新規楽曲があまり入ってこなくなり既存楽曲ばかり聴き回す時期が長く続いていましたが、
いよいよそれもマンネリ化してきて音楽趣味の滅亡を予感するようになったため、
2023年12月に長期契約を前提としてApple Musicのサブスクに加入しました。


これによって2024年は1年を通じて「音楽の年」と言えるほど音楽が再興しました。
以後、従来のマイレートとは別に「お気に入り」楽曲が蓄積していくことになり、
そこから自動再生(∞)プレイリスト機能によって似たような未知の楽曲を延々流すというスタイルが確立しました。
2025年の半ばくらいまではそれでおおむね満足していたのですが、
結局お気に入り楽曲から芋蔓式に見つける楽曲というのはそれぞれ似たようなベクトルの楽曲だったりするわけで、
いつしかお気に入りプレイリスト自体が似たり寄ったりの楽曲ばかりになってしまいました。
とはいえ、現状お気に入り以外から受動的に楽曲を発掘する方法が確立していないので、
手を打たないかぎりはマンネリから脱出できないという泥沼に陥ってしまっています。
そんな中、2007年末からずっと好きだったテクノポップ系統への飽きも少し自覚しつつありまずい状況です。
そこへ畳み掛けるようにmacOS 26におけるApple Musicの信じられないレベルのUI大改悪も重なり、
音楽関係のモチベーションは再び危険な状態です。


まぁ、結局のところスマートプレイリスト等で小手先の改善はできても、
長期的に音楽を楽しみ続けるには能動的に楽曲に興味を持ち、探すという手間を払うことは不可欠なのでしょう。
ライブラリは基本的に最後に手入れをしたときの価値観で固定化される傾向にあり、
いまの自分の「お気に入り」プレイリストもVTuberへの期待が高かったころの価値観がそのままパッケージされています。
一方、自分自身の興味関心は移ろい続けるわけで、
音楽もそれに合わせて変えていかねばどうしても本心から楽しみ続けることはできない。
これは音楽に限らないことですが、やはり長期で楽しみたいならその都度メンテすることが重要なのだろうなと。


いま、音楽に関する作業は毎月10日のライブラリバックアップのみですが、
ライブラリの点検と新曲探しも定常作業として入れようかなと思っています。
それが続くかどうかはなんとも言えませんが。


#8034

音質の壁

エレクトロニカを知った翌年の2010年に出会うも、
当時は好きではなかったAphex Twinのアルバム『Selected Ambient Words Volume 2』(以下、SAW II)。
当時の自分はエレクトロニカ(IDM)にAutechre的な奇怪さを求めていましたが、
同時にSquarepusherのドリルンベースのような騒々しさも求めていました。
その交差点に位置するAphex Twinの90年代後期作品が好きでよく聴いていたのは言うまでもないのですが、
しかしSAW IIは同じAphex Twinのアルバムでありながら、
あまりにも求めている路線からズレたところにある音楽として理解できませんでした。


その後、大人になればなるほどアンビエントの良さが耳に沁みるようになり、
SAW IIもいまではアンビエント系の代表格のような存在になっています。
そこで登場した2024年のExdended Edition、いわば30周年記念盤。
実は「買おうかな」とブログで言及しておきながらなんだかんだで1年以上買っていません。
あまりにも絶妙な価格帯や諸条件が重なってしまっていることもあり、かなり悩ましいからです。
後述の件も踏まえると買わないのが正解っぽいんですが、それでもやはり15年の付き合いがあるアルバムだけに気になる。


まず、Extended Editionは尺の都合でこれまでのCDには入っていなかった楽曲が初めて収録されており、
さらにボーナストラックが2曲入っています。つまり事実上3曲追加。
そしてそれ以外の楽曲については、自分はすでに以前リイシューされたときの国内盤を持っています。
Extended Editionは6,600円。3曲でこの金額はさすがに割高と言わざるを得ません。


でも他の楽曲も音質が向上しているなら買う価値あるかも、ということでそれも調べてみました。
実はExtended Editionはリマスタリングされており、既存音源とは聴こえ方が異なる可能性があります。
そして国内盤は「高音質UHQCD仕様」をうたっています。
であれば音質向上は間違いなしなのかと思いきや、
このUHQCDというのは別にCDとしての容量が大きくなったわけではありません。
CDの加工の過程が通常より高品質というだけで、リッピングしてしまえば普通のCDとなんら変わりません。


しかも、よくよく調べてみるとBandcampでダウンロード販売もしていてそちらは24bit音源として売られている。
CDはどうあがいても16bit/44.1kHz以上の音質にはならないので、この時点でDL盤の方が高音質です。
SAW IIのような細かな音の粒を味わうような音源ではこうした違いはかなり重要で、
結局のところ音質を求めるなら円盤を買うよりもDL盤を買うべきということになります。
ちなみにDL盤は15ユーロで、執筆時点のレートでは2,732円です。安い!


そういうわけでCDを買う必要が無いことがわかってしまったわけですが、
それでもコレクター品としてCDはCDで取っておきたい気持ちがなくもないんですよね。
ただ、差分3曲以外のCDは持っているし、リッピングさえしない3曲のために6,600円はさすがに……。
ということで延々迷っているという次第です。
数年前の自分なら迷いなく買っていたと思いますが、
当時の浪費癖を反省した結果としてこんにちの自分があるので、こういうのは軽々にポチれません。


DL盤を購入したエレクトロニカのアルバムはCDも重複購入する……なんて意気込みを以前書きましたが、
こういう問題がわりとよく起きるので実現はなかなか困難かもなぁと改めて思いました。
CDの音質の限界を考慮すると、やはり音楽はデジタルコレクションとして割り切るのが無難なのかも……。


#8002

聴き続けるための厳選作業

そういえば今月は事前に9枚のエレクトロニカの新譜を探しておき、
それを厳選して5枚まで絞り込んだものを11月10日の音楽再生数統計と同時にライブラリに入れました。
かつて、CDから取り込んで音楽ライブラリに入れていた時代はこのように、
毎月10日に一括で入れるという習慣が10年以上続いていました。
Apple Music導入と同時にこの習慣は終わりを告げましたが、
あまりにも軽率にライブラリに追加できると1曲ずつ味わうように聴く機会が失われてしまい、
ひいては自分の中で音楽文化の衰退が早まってしまうのではないかという懸念もあったため、
特に大切なジャンルであるエレクトロニカに関してのみ、この風習を一時的に復活してみることにしてみました。


無料なのに厳選する理由としては、
基本方針として自分はエレクトロニカに限り、フィジカルが存在するならフィジカルを、
そうでないものはオフラインでも聴けるデジタル音源を確保するつもりでいます。
もちろん、都度都度揃えていたら実費もかかるしApple Musicを契約する意味がありません。
ただ一方でApple Musicから音楽が消える可能性というのは常にあるため、
リスクヘッジのために希少なものから順番に買っていくつもりでいます。
つまり、ライブラリに入れると決めた楽曲には(可能な範囲で)お金を払うという方針です。
そのため、お金を払うに値しないアルバムを軽率にライブラリに入れるわけにはいきません。
そこである程度候補を集めて厳選するという作業が意味を帯びてくるわけですね。


これは単にこだわりを維持するためというより、ライブラリ全体のクオリティを上げつつ、
真剣に良い音楽を探すことによって自分自身の音楽に対する興味を絶やさないという意味合いが強いです。
無料で聴ける音楽は無料だからこそありがたみも薄く、ちゃんと傾聴する機会を作りにくいものです。
そういう音楽ばかりが増えていったらライブラリはつまらないものになり、
音楽そのものが楽しめなくなってしまうかもしれません。
ことエレクトロニカに関してはそれでは困るので、無料でも厳選はちゃんとしようというわけです。


厳選作業をすることでライブラリを育てる楽しみも実感できるし、
それによってますます音楽を楽しめるというになるという点で言えば、
毎月10日にまとめてアルバムを入れるという昔の習慣は結構理にかなっていたのではないかと思う今日この頃です。


#7991

入手困難なアルバム

現時点で自分が所持している1023枚のアルバム(EP、シングル含む。Apple Musicもカウント)のうち、
330枚がエレクトロニカというジャンルに属しています。
このうちダウンロード購入やApple Musicのダウンロードで入手した音源を調査して、
CDが存在する音源についてはCDが入手可能かどうかについて全件調べてみました。
その結果、ほとんどはAmazon(新品、マケプレ、中古)、Bandcampで手に入り、
それらでは在庫が無いもののうちいくつかについてはメルカリで出品されていました。
公式にCDとして販売しているもののうち、Amazon、Bandcamp、メルカリのいずれでも見つからなかった音源は19枚。
このうち3枚は海外フリマサイトeBayで見つけましたが、他16枚はeBayでも見つけられていません。
ただ、音源データベースサイト「Discogs」では音源の売買もサポートされているようで、
もしかしたらこれら16枚のうち何枚かはDiscogsでは取り扱っているかも。


明後日、3連休の最後に久々に渋谷へ行き新譜探しのついでに中古CDショップを回って、
これら16枚+eBayにしかない3枚がないかどうかチェックしてみようと思っています。
オンラインに無いものでも日本最大級の中古CDショップを何軒か回ればワンチャン1枚くらい出てもおかしくないはず。
まぁ、いわば宝探しみたいなものですね。
19枚というと探す対象としては多いですが、逆に言えば330枚のうち19枚しか対象になっていないということ。
数十枚レベルで出てきたらフィジカルコレクションも早々に諦めるつもりでしたが、
19枚というのは絶妙にちょっと頑張ってみようかなと思わせる数字です。


ちなみにこの19枚は端的にいうと「CDを出してはいるが2025年現在出回っていないアルバム」ということですが、
12kというレーベルが特に該当しやすい傾向にあるようです。
「12k」とはアンビエント・ミュージックの大御所とも言えるTaylor Deupreeが主宰するレーベルで、
アンビエント、ノイズ、ドローン、グリッチといった静かめスタイルのエレクトロニカを多く世に出しています。
イマドキの言葉でいえばとてもチルい音楽を集めたレーベル。
ここはCDジャケットもオシャレで確か紙ジャケでほぼ統一されていたと思います。
自分も何枚か持っていますが、どれも所有欲を十分に満たしてくれる味わい深さがありますね。
しかし、だからなのか中古市場には全然出回っていません。
紙ジャケの質感が良くて手放したくない人が多いから中古市場に出てこないのか、
そもそもプレス数が相当少なくて新品含めて世に出回っている数が少ないのか……。


12kのアルバム自体はたまにメルカリに出てきてはいるみたいなので、
これから長い目でチェックし続ければいずれチャンスは来そうな気はします。
時世から言って廃れてきているCDの再販はあまり期待できないので入手チャンスは逃したくないですね。
現時点ではまだ考えられませんが、今後iTunes Storeのサービス終了だとか、
Apple Musicは継続してもレーベルが倒産して特定音源の配信が終了、というケースもあり得ると思うので、
本当に好きな音源はフィジカルでも揃えておくに越したことはないと思っています。
まぁ、本当にそう思うなら10年前から行動すべきだったのでしょうけど。


#7979

物理的に揃えたい

資産としての音楽アルバムをより大切にしたいという視点で考えたときに、
やはりできるかぎりフィジカル(CD、レコードなどの物理媒体)で持っておきたいという気持ちはあります。
もちろんライブラリ全部は現実的ではないので、
少なくとも自分がもっとも好きなジャンルであるエレクトロニカに絞る必要はあろうかと思います。
しかしそれでも今日時点で330枚のアルバムがあり、そのうち164枚がCD未所持。
つまり、これらはほとんどの場合iTunes Storeで買ったかApple Musicからダウンロードしたものです
(2013年前後にごく少数、レンタルで入手した例もありますが……)。
このうちフィジカルでも販売しているアルバムがどのくらいあるのかはまだ調査中ですが、
2018〜2022年にiTunes Storeで買った25枚のアルバムに関してのみ言えば、
そのうちDL版のみが8枚、CDが8枚、レコードが6枚、カセットテープやVHSが3枚となっています。
この割合は、もっと遡ればDL専売の割合は減り、CDの割合は増えていくんじゃないかと推測しています。


CDに関して言えば、国内盤が出ている作品の入手はそれほど難しくないと思われます。
いまはメルカリのようなフリマアプリで個人間取引が簡単にできるので、
よっぽど希少でなければちゃんと探せばそこそこマイナーな作品でも安価で手に入るはず。
問題は日本で流通していないCDと、あとはレコードですね。
レコードは単体でそれなりに値が張り、保管には湿度なども気にしなくてはならないので結構ハードルが高いです。
そもそもレコードで聴くためにはプレイヤーを買う必要もあるわけで。
「エレクトロニカを可能な限りフィジカルで揃えたい」という野望を叶えたいのであれば、
レコードのみリリースしている作品数からしてレコードは避けて通れません。


とはいえ、すでにデジタル版を購入しているアルバムのフィジカルは音楽体験という観点では不要なものであり、
このままではレコードを買い集める理由はあまりにも乏しいと言わざるを得ません。
CDもそうですが、もし買う理由ができるとしたらそれはボーナストラックの存在ですね。
デジタルには収録されていない楽曲が存在するなら、それはもちろんフィジカルを買う理由になる。
いまのところそれに該当するのはCDでは1枚見つけていますが、レコードではゼロです。
こういう情報は自分が知る限りDiscogsというサイトでちまちま確認するしか方法が無いので、
所持作品全部について調べるのはたいへん骨の折れる作業です。
AIが肩代わりしてくれればいいのですが、おそらく精度を担保できないためエージェントの利用は見送っています。


音楽に関しては、Apple Musicであまりにも楽曲管理が楽になってしまった結果、
リッピング作業を伴う楽曲ライブラリの追加は2年近く途絶えてしまっています。
そのせいか最近は耳もどんどん保守的になってきてしまっている感があるので、
今一度音楽と向き合い、新規開拓するエネルギーを溜めていきたいところです。
今度、久々に渋谷のタワレコでも行きましょうかね。


#7941

CDを買うということ

Apple Musicに登録したのが2023年12月10日。
以来、自分は一度もアルバムを購入してリッピングしてライブラリに入れるということをしていません。
サブスクでダウンロードできる楽曲が無数にありすぎてそれで満足しているわけですが、
逆に言えばサブスクに存在しない楽曲は完全に切り捨てているということにもなります。


サブスクに存在しない楽曲と聞いてすぐに思い浮かぶのが「beatmania IIDX」のサントラ。
現在シリーズ最新作は「32 Pincky Crush」ですが、「30 RESIDENT」まではCDは一般流通しているのに、
「31 epolis」からレーベルが変わったらしく入手困難になってしまったんですよね。
現行シリーズに至ってはもう次回作が登場する直前だというのにいまだサントラに関する情報はなし。
自分はゲームとしてのbeatmania IIDXはいつぞやのe-amusementアカウント期限切れで完全に撤退しましたが、
楽曲としてはいまだ聴き続けているためサントラの流通が止まるのはかなり困ります。
「31 epolis」はApple Musicにも「MUSIC SELECTION」といういくつかの楽曲が抜け落ちたバージョンが
サブスクに登録していれば聞けるという体裁になっているのですが、
なぜか日本から再生できない設定になっています。
4,500円払えばiTunes Storeからこれを買うことはできるみたいですが、
これを買うなら楽曲がちゃんと全部入っているCD版を買いたいところではある……。


とにかく、ニッチ(?)な分野ということもあり、
ワンタップで楽曲追加ができるApple Musicと違って実費を払う必要があり、
そのうえリッピングやらタグ付与やらの作業をしないといけない楽曲追加作業はかなり面倒なんですよね。
ある程度興味がある未配信楽曲も、この面倒臭さがあるために目をつぶるようになってしまいました。
また、楽曲追加の際は必ずIDを付与しているのですが、
これまでリッピングの機会が無かったのでApple Music追加分は番号が振られていません。
そのため次にCDから追加する際にはそれらをまとめて番号付与しなければならず、なかなか面倒……。


ところが最近、かのAphex Twinが2023年に発売したシングル、
『Blackbox Life Recorder 21f / In A Room7 F760』に限定楽曲が存在することを知ってしまったんですね。
このEPは4曲入りで、Discogs(世界最大の音楽データベース)にもそれ以上の情報は記載されていない。
しかし公式サイトのデジタル販売ではなんと12曲収録されている。つまり8曲未知の楽曲があるということです。
こういうケースが積もり積もっていけばいずれリッピング作業もせざるを得なくなりそう。


音楽は作業モチベを大きく左右する重要な要素ですが、
油断すると新規楽曲の供給が停滞しやすく、停滞すると無自覚に作業モチベも減衰していきます。
作業用BGMとしての音楽は文化的な活動の第一歩であるという認識を新たにしつつ、
Apple Musicではカバーしきれない楽曲についてもちゃんと考慮していきたいところです。
まぁ、とはいえまずは手軽にライブラリ保存できるApple Musicを遠慮容赦なく活用するところからですかね。


#7764

制作者と鑑賞者のギャップ

かつて、SAW IIの30周年記念リマスターの報せを聞いてアンビエントへの興味が再燃したものの、
当時はまだSpotifyから移行したばかりだったApple Musicにおける音楽の掘り下げ方がよく分からず、
Apple Musicの機能不足を言い訳にして結局行動不全に陥っていると自己批判する一幕もありました。
Spotifyは楽曲を指定して関連楽曲のプレイリストを生成するラジオ機能がとても便利なのですが、
Apple Musicにはそれが無いという不満があり、それを発散したかったというのが実情です。


とはいえ、いまさらですがApple Musicにももちろん代替となるような機能はあります。
アーティストページへ行くと音楽性が近い関連アーティストが一覧表示されるので
同ジャンルおよび周辺ジャンル内の掘り下げはおおむねこれで事足りるし、
それを補助する役割としてApple公式のジャンル別プレイリストというものに辿り着くこともあります。
これはかなりの数があるらしくマイナーなジャンルもカバーしており、
1つのプレイリストに収録されている楽曲がとても多いので横断的に聴くにはうってつけです。
欲を言えばレーベル別のページも作って欲しいところではありますが……。


最近はこれに加えてChatGPTも活用するようになりました。
検索エンジンと違ってキーワード化が難しい曖昧な条件でもそれっぽい楽曲を無数に提案してくれるし、
Apple Musicを併用すればその場で視聴できるので音楽探しがものすごく捗ります。
提案された楽曲に対して自分のお気に入り度を点数化してレスポンスすることによって、
ChatGPTくんには自分の好きな音楽の傾向をなるべく覚えてもらうようにしています。
何度かやっていると結構好き寄りの音楽を提案してくれるので効果はありそう。
最近、エレクトロニカへの興味が再々燃しているのは少なからずChatGPTのおかげでもあると思っています。


この影響でダウンロード楽曲の数も増えました。
サブスク以降、楽曲をダウンロードする基準は
「サブスク以前の自分がこの楽曲と出会っていたらCDを買っていたどうか」と決めており、
そうポンポンとDLしているわけではありませんが、それにも関わらず買うに値する楽曲が次々に見つかる状況です。
それでCDが存在するならCDは買ってしまおうかと存在確認調査をしたわけですが、
CDが存在するアルバムのうち1枚について調べていたらアーティストの個人サイトに行きつき、
「今回のアルバムは制作に4年かかりました。自信作です」というコメントを見つけました。


決して軽率にお気に入りを決めているつもりはなかった自分でも、
「制作期間4年」というコメントには重みと、それと聴く側とのギャップを感じずにはいられませんでした。
娯楽がインスタントに大量消費されるようになった現代、
音楽や動画はサブスクやストリーミングによって個人が直接お金を出して買うものですらなくなり、
それゆえにひとつひとつを噛み締めるように味わう機会はみるからに減りました。
しかし、だからといって作品が手間なく作られたわけでは決してないんだなと。


SNSでは、日々無数の高クオリティな作品が流れてきます。
何気なく「いいね」をつけているそれらひとつひとつも、長い鍛錬を経て生み出されたものに他なりません。
こちら側の人間にとって、それらは日々無料で大量消費するうちのひとつでしかありませんが、
平成時代ならきっとお金を出してまで味わっていたものであろうことを考えると、
1いいね、1ダウンロードの重みを感じずにはいられません。
いわゆる推し活動の一環でパトロンサイトにお金を落とすようになった自分ですが、
応援したいアーティストは遠慮なく支援していきたいと改めて思いました。
やはりCDの存在するエレクトロニカのアルバムは全部買おう。


#7753

CD存在調査

先日のApple MusicでDL済みだが別途CDなどで永続所有権を確保しておきたい、
というエレクトロニカのコレクションの件について(#07749 / 2025年03月05日)。
あのあと、せっかくなので過去全部のアルバムリストをGoogleスプレッドシートベースで作り直し、
そのうちエレクトロニカのCDについて、所在と購入方法について2009年まで遡って調べていました。
ちなみに、久しくアルバム番号を整理していませんでしたが現在は通算980枚のようで、もうすぐ4桁到達します。


重要なのはApple Music以後に入手(DL)したアルバムのCDが存在するかどうかですが、
調査対象のアルバム37枚のうち、Bandcampに音源が存在しないのが8枚。
この8枚のうち4枚はAmazonにCDが商品として存在し(売り切れ多数)、残り4枚は商品ページ自体が存在しません。
CDが存在するのが10枚。うち2枚はBandcampでは在庫切れかつAmazonでも在庫切れ。
CDは存在しないがレコードなら存在するのが4件。残り15件はダウンロード版のみの販売となっています。


特殊なケースとして、Thomas Köner『Permafrost』(1993)の場合、BandcampにもAmazonにもCDは存在しませんが、
Google検索で調べてみると同時期のアルバム3枚が一緒になったリマスター盤が存在するようです。
このように、BandcampとAmazonだけでは把握しきれないケースもあり得るということですね。


基本的に、「Amazonには存在しないがBandcampにだけは売っている」というような場合、
一般流通商品というよりBandcampのファンユーザー向けの限定販売といった趣であるケースもあるようで、
好きなアーティストがこの形態で売っている場合はひとまず確保しておきたいところです。
逆に、一般流通しているなら中古も視野に入れれば入手手段はかなり広いのでそこまで焦らなくても良さそう。


あとはCD購入特典でボーナストラックが付く場合ですね。
ひそかな自慢(?)として、自分はTaylor Deupree『Faint』(2012)の限定盤を持っているのですが、
これはCDにしか収録されていない30分以上のボーナストラックが収録されており、
しかもなんと1000枚しかプレスされない限定盤だったりします。ざっと調べたかぎり現在では入手困難のようです。
こういうプレミア感があると、限定商法と分かっていてもやはり手は伸びてしまいますね。
ちなみにTaylor Deupreeは最近『Sti.ll』でも限定盤をBandcampでリリースしていましたが、
手をこまねいているうちに逃してしまいました。
これは限定200部のGrayfade FOLIOというブックレットが付属していたようです。
「物理的に音楽をコレクションすることに対する私たちの回答」として提案されたこのブックレットは、
アルバムに関するさまざまな情報(練習用楽譜まで!)が詰め込まれているとのこと。
まぁ、要するに豪華なおまけですね。個人的にはボートラの方が嬉しくはあるけど、こういう試みも面白いとは思います。


とにかく、今回のアルバム存在確認の結果、さまざまなケースがあることが分かりました。
対象の37枚は2023年12月期〜2025年02月期までにダウンロードしたアルバムで、
1年3ヶ月でたった10枚ならとりあえず全部買ってしまってもいいのかなとは思っています。
ただ、それ以外の27枚分のiTunes Store版を買うかどうかについては要検討ですが……。
iTunes StoreってSteamみたいに定期で大規模セールとかするんだろうか?
もしするならそのタイミングで大人買いすることはやぶさかではないんですけどね。


なんやかんやで音楽に関する興味関心が強い今日この頃です。


#7749

永続所有権を追い求めて

昨日に引き続き音楽の話。


個人的にエレクトロニカ系で大傑作のひとつだと思っているOneohtrix Point Neverの『R PLUS SEVEN』。
2013年にリリースされ、自分がCDを購入したのは2014年。
それ以来10年以上まったく色褪せることなく愛聴し続けているわけですが、
ふとしたきっかけでまだ聴いたことのないボーナストラックが存在することを知りました。


エレクトロニカの名門レーベルであるWarp Recordsは、日本版のみボーナストラックがつくことが多いです。
商業的な事情があるのか、日本だと売れるからこうしているのか事情はさっぱり分かりません。
が、とりあえずWarpの新譜が出たら国内盤を買うのは鉄則とされていました。
自分も、めちゃくちゃ円高&Amazonが輸入盤2枚で割引キャンペーンを長期間実施していた2009年前後を除き、
基本的にはCDは国内盤を買っていたはずなのですが……どういうわけかこの超名盤だけは輸入盤を買っていたという。
Amazonの購入履歴でも確かに輸入盤を買っている足跡が残っていました。
意図して輸入盤を買ったつもりはないしその理由も無いはずなので、おそらく買い間違いです。
まさか11年も経ってから気づくことになるなんて……。


国内盤はもうAmazonでも取り扱っていません。まあOPNならタワレコに行けばワンチャン手に入りそうな気はしますが、
もしダメならAmazonないしメルカリ等で中古に手を出すことになりそうです。
もちろん、キラーチューンでもなんでもない1曲にそこまでするのは割に合わないし、
なんならApple Musicでいつでも聴けるしダウンロードできます。
楽曲管理の煩雑さの観点からも、今回このボーナストラックについてはApple Musicで済ますのが妥当だとは思います。
ただ、それはそれとして楽曲の永続所有権は保持しておきたいという気持ちもある。
特にコレクションとしての側面も否定できないエレクトロニカについてはその思いが強いです。
Apple Musicは無制限にダウンロードし放題ですが、当然それを扱えるのはサービス契約中のみ。
未来永劫聴くことができるわけではなく、あくまでその権利はAppleが握っています。
もちろんそれを十分わかった上で契約している以上、生半可な気持ちで解約する気など毛頭ないのですが、
しかしそれはそれとして別途手元に持っておきたいという気持ちは否定できません。
まして、『R PLUS SEVEN』はトップクラスにお気に入りの名盤なわけで。


Apple Muic契約後にダウンロードしたエレクトロニカのアルバムは37枚。
これらについては、なるべくダウンロードして実際に聴く音源とは別に永続所有権も確保しておきたいと思っています。
ただ、このご時世CDが存在しない音源もかなりあるので完全にカバーするのは難しそう。
Bandcampに音源が売っていればまだマシで、それすら見つけられないケースも……
と思ったけどApple Musicにある音源はiTunes Storeで買えば永続所有できそう。
iTunes Storeはそろそろサ終が怖いのでレアそうな音源はとりあえず買っておくのが無難かもしれませんね。
まぁ、それはそれとして好きなアルバムでCDが売っているなら物理的に所有したいのでいずれ買うでしょう。
以前も似たようなことを書きましたが、そういう文脈でいずれアナログレコードに手を出す可能性もなきにしもあらず。


#7364

音楽ジャンルの形骸化

Apple Musicで間違いなく音楽体験はより良いものになりましたが、悩みもあります。
例の再起動しないと直らない再生できない問題は最新アプデでも直っていないのでこれも深刻ですが、
それ以上に悩ましいのがジャンル分けの問題です。


どうやら、Apple Musicは選曲の際に参考にするジャンルを
iTunes Storeに登録されているもののみ認識しているらしく、
ユーザーがローカルライブラリで設定したジャンル名は反映されていないようです。
自分はインスト音楽としての電子音楽のエレクトロニカ、テクノ、アンビエント等と、
ポップスとしてのテクノポップ、フューチャーベース、KAWAII EDM等を明確に聞き分けていて、
両者をごちゃ混ぜにして聴くことはまずありません。
しかし、これらはiTunes Store上ではすべて「Electronic」なんですよね。電子音楽という意味でしょう。
確かに全部電子音楽だけど、アンビエントとEDMを一緒くたにするのは無理があるわけで……。
基準となるジャンルが大雑把すぎるというのが悩みになっています。
まあ、これは自動作成プレイリストを利用しなければいい話ではありますが。


しかし、だからと言って独自ジャンル基準で選曲してくれるようになったらしっかり機能するのか、
と言われると実はそうでもないのがこれまた悩ましいところです。
つまり、iTunes Storeのジャンルは大雑把すぎるという問題があるけれども、
実は自分が設定している独自ジャンル分けもちゃんとした基準が無くて半ば破綻しかけているという。
これは、ポップス系で特に顕著です。


自分は2009年にCAPSULEとの出会いをきっかけにテクノポップというジャンルの収集を始めました。
これは電子音と女性ボーカルの調和を楽しむポップスの一種で、
ゼロ年代に勃興したものの2010年代以降はこれらのアーティストの活動は衰退しています。
代わりに2015年ごろから登場したのが自分がフューチャーベースと呼んでいるジャンルで、
これも電子音と女性ボーカルという要素が不可欠であることは変わりありません。
ただテクノポップと違ってボーカルの声質はより幼くなって「大人らしさ」が排除され、
バックグラウンドはEDMなどを取り入れていて渋谷系よりもさらに洋楽に寄っている感があります。
また、ヴォコーダーをフル活用していて声が原型を留めないほど加工されているのも特徴。


両者は「電子音と女性ボーカル」という要素を重視していることに変わりはなく、
アーティストの顔ぶれは変わったものの地続きのジャンルと見なすこともできなくはないですが、
リアルタイムで経験してきた自分としてはテクノポップはもはや懐古の対象であり、
それと最新の音楽は区別したいという気持ちもあり、ここが難しいところです。
こうした自己都合が強く反映されているのが現状のジャンル分けとなってしまっているところがあり、
実際にそれぞれの音楽性に基づいてジャンルを分けているわけではありません。
ただ、かといって既存ライブラリのすべてのアルバムのジャンルを再検証できるかというと現実的ではなく、
この辺はどうしたものかと悩んでいます。
元も子もない話ですが、そもそもこれだけ音楽性の多様化が著しい昨今、
ジャンル自体が無意味なのかもと思わなくもないですが……。


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